文化の家市民参加プロジェクトの今回のテーマは指定管理者制度について行政と市民が話し合います。
昼間仕事をしている市民も参加できるように午後7時~9時までです。過去に二つのテーマでワーキンググループを開催しました。一つ目は「会場使用についての市民優先制度」について一年かけてワーキンググループ会議を開き、参加者全員の一致で結論をだしました。結果は「市民優先制度はしない」ことを市長に答申しました。
二回目は「大規模改修工事について」でした。私たちが日ごろ文化の家を利用していて「改善してほしいこと」などを大規模改修工事の中で取り入れてもらう」ことが結果としてほとんどできました。

今日から三回にわたり、文化の家での指定管理者制度について話し合います。
驚いたことに、公募市民メンバーには新しい人も多くいて関心を持っている人が増えてきている事でした。

長久手市文化の家は18年前地方自治法に基づいて「住民福祉の向上」「文化・芸術を国民市民の身近なものにする」ことを目的に建てられました。その後このような文化施設をめぐる法律も2本できました。平成13年には文化芸術基本法、平成24年にはいわゆる「劇場法」が制定されてこのような文化施設も共生社会の実現のために社会包摂の機能をもつようにしなさいと変化してきました。この間、平成15年9月には民間事業者が持っているノウハウを活用して住民サービスの質の向上を図るために指定管理者制度を導入しても良いことになりました。

現在、全国にある1451館中40%が直営、60%が指定管理、愛知県では30%が直営で70%が指定管理制度が導入されている現状です。文化の家は直営ですが施設の稼働率は全国平均よりも上回っており、自主事業は年間143本で全国平均の17本とは大差があります。自主事業が少ないという事は施設が貸館中心であり、施設から文化・芸術の発進をしていないと読み取れます。そのような意味では文化の家は現在の所直営によるメリットが突出していると思いました。

今日は、ファシリテーターをお招きをして公募市民も、職員も同じテーブルについて意見交換をしました。
まずは、直営のメリット、ディメリットを各自が付箋にかいて大きな紙に貼っていきます。そうすると様々な観点から多様な意見が出て、指定管理者制度がよいのか現在のままでよいのか、それとも第三の道があるのか見えてきます。
写真は、参加者が書いた意見を分類したものです。
文化の家ワーキンググループ
私のみた感じでは直営のほうが良さそうという意見がめだっていたと思います。今日は、第一回目のせいか指定管理を民法34条でいう財団法人がになうのか、それとも一般法人(株式会社)がになうのかという大前提が曖昧なままに意見交換をしたために議論が藪の中にはいってしまい、時間がきてしまいました。

第二回ワーキンググループ 2月5日(金) 午後7時~

文化の家には年間約3億7千万円の税金が必要です。現在の文化の家の運営、文化・芸術の発進費としてこのままで良いのかたくさんの意見があると思いますが、金銭に置き換えられない文化・芸術の価値をこれからどのように測っていけばよいのか私にはまだわかりません。

次回も、参加しようと思っています。