昨年の12月議会で学童保育所の委託費を増額して、保育料の軽減をはかるように等の質問を致しました。少し前に市役所は委託費が増額されるという説明を学童保育所に説明をしたそうです。私のところに、本当にこのような大幅な増額になるのですか?という問い合わせが「父母会」からありました。私は担当課で説明を受けて調べた結果、委託費が約2倍ほどになることがわかり計算方法も調べたので説明におじゃましました。

 市内には公設民営の学童保育所が4つあります。今日お伺いした北学童保育所は2007年に町長選挙での思い出があります。私は加藤梅雄町長に挑戦して500票あまりの差で次点となりました。当時はマニュフェスト選挙が主流でした。私は自分の子育ての時に、学童保育所がなかったので娘に苦い経験をさせてしまいました。ですからマニュフェストには「公設公営をめざす」と書きました。投票日直前に現職の加藤町長が私とそっくり同じマニュフェストを出しました。そのためか加藤町長は再選後に「北学童保育所」をつくりました。マニュフェスト選挙でしのぎをけずって戦った成果があった~と、負けたけれど挑戦した甲斐があったな!と嬉しかったです。これが9年前のそのマニュフェストです。
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 このようなことがあったので、北学童保育所の入り口に立った時には、どのように運営されているだろうか、室内はどうなっているのかとても興味がありました。
☆1階の真正面です。おやつを作れます。
北学童①

☆51人の子どもたちがいます。トイレが男女別・・良かった!(当たり前ですね)
北学童②

☆一人づつボックスがありました。一か所だったころは屋外にあったボックスです。
北学童④

☆2階への階段に子どもたちが楽しかったことを書いて貼ってありました。
北学童③

☆風邪を引いた子どもや体調が悪い子どもは、この別室ですごすように配慮されています。
北学童⑤

 町会議員になったばかりの25年前に比べると、本当に施設も充実してきました。いつも、予算書が配布されると、いくら予算がついたのか「放課後留守家庭事業費」の金額を調べて学童保育所の役員の方の問い合わせに応じていたことが思いだされます。3万円から少しづつ増額されて100万円を超えた時は皆さんとても喜びました。現在は一か所当たり600万円ほどの委託費ですが、今年から約1,100万円程になります。(※子どもの人数によって委託費がかわります)これは、保護者の声が行政を動かした結果です。また、議会でも度々保護者の声を代弁させていただきました。

 保護者が安心して働き続けたい、子どもに楽しい放課後を過ごさせたい、そのような思いを持った親が集まって昭和57年に誕生した長久手学童保育所です。ここを巣立っていった子どもたちはもう社会人として働いています。行政も時代の要請に応えてくれています。
 委託費の増額は指導員さんの雇用条件や保育料の見直しなどに役立つのかな~などと密かに思いながら帰りました。冬の星空がとても綺麗に目に入ってきました。

 苦い体験:仕事が終わって家に着くと、階段に娘が座って私の帰りを待っていました。鍵を持っているのにどうしたんだろうか。ワンパクな男の子に鍵を取り上げられてどぶ川に捨てられてしまった・・・胸が痛かったです。外は暗くなっていて本当に娘は寂しい思いで帰りを待っていたかと思うとやりきれない気持ちでした。何十年たっても忘れない出来事です。その後娘のランドセルに10円玉と職場の電話番号を書いた紙を入れておき、困った時に電話するようにと約束しました。保育園を卒業して小学1年生になった途端の時期です。学童保育所がどんなにか放課後の子供にとって大切な所か・・・。

 まだまだ課題があります。市が洞学童保育所はすでに定員がオーバーして入れない子どもが出てきています。公設民営・・・行政が建物を作り「父母会」が市の委託を受けて運営している現状です。新たにもう一か所の設置が求められています。長久手市はどのように対応するのかこれからも注視していかなければなりません。