今朝の新聞報道に身震いした。日本は戦前に戻ろうとしている。戦後民主主義という言葉は死滅してしまったのだろうか。民主主義は権力者が弱者を支配するための「道具」。まさにこの通りのことが実際に起ころうとは!驚愕である。

【新聞報道の抜粋】
・大分県別府市で参院選(6月22日公示、7月10日投開票)の公示直前、労働組合などが入る建物敷地に県警の捜査員がビデオカメラ2台を隠して設置していた。
・県警は7月3日、捜査員が無断で敷地に立ち入ったとして「不適切な行為だった」と謝罪。
・労組側は警察がひそかに「監視」していたとして反発している。カメラが設置されたのは労組の入る会館の敷地斜面。1台は木の幹に、結束バンドで固定されていた。県警によると、カメラは6月18日夜に別府署の捜査員2人が取り付けた。
・労組側の説明では、労組が依頼した業者が斜面を草刈りした翌日にカメラを発見。労組側がカメラのSDカードの内容を確認したところ、建物に出入りする人たちが映っていた。建物は選挙運動の拠点だった。参院選大分選挙区は連合大分が推す民進現職が自民新顔に1090票差で競り勝った。
・県警は7月3日、地元紙の報道を受け、捜査員が公有地と勘違いして設置していたと明らかにした。
〇連合大分の幹部は「何が目的かはわからないが、人権侵害もいいところ。」「政治活動の萎縮につながる」「政治活動の自由が保障されなくなってしまう」と。

<日弁連の刑事弁護センター弁護士>
 選挙違反などがないか人の出入りを確かめる程度の目的ならば、カメラの設置はやりすぎだ。人はみだりに撮影されない権利がある。権利侵害の捜査が認められるのは、現に犯罪が行われている場合だ。
<元東京高検検事の弁護士>
 捜査で特定の敷地に入るときは所有者の許可を取るというのは基本。カメラを設置していたというのは、初歩的なミスであり、お粗末と言われてもやむを得ない。

 何が目的で監視カメラを野党候補の事務所に設置したのだろうか。敷地内の草刈りが行われていなかったら発見できなかった。そして出入りする人々が県警の手元に・・犯罪者でもない人が・・恐ろしい行為であると思う。
 憲法で保障されている思想信条の自由、言論の自由、通信の秘密などがこの時代にきていつの間にか密かに侵されてきている。
 初めて日本国憲法を読んだ時、その崇高な理念に感動した。今、正に憲法が国家権力=政治権力によって侵害されてきていることが、今回の大分県警の「隠しカメラ事件」によって国民の眼に明らかになったと思う。
 
 憲法が保障する、侵すことのできない永久の権利としての「基本的人権」は現在及び将来の国民に与えられるものである(憲法第11条)・・大分県警による2台の隠しカメラ設置行為は全ての日本国民対する人権侵害の始まりではないかとさえ思う出来事と感じた。いつ自分がその被害者になるのかわからない恐ろしい時代の到来を自覚しなければならない世の中。国政選挙の結果がこの国の在り方を決めるのであるから、一人一票の「選挙権」を行使することに私たちも自覚をしなければならないと思った。