2021/3/11 議会も一般質問後、この日の予算決算委員会での議案の採決が済むと閉会日に向けて動きだします。2つの委員会のメンバーが分科会で令和2年度の補正予算、令和3年度予算等の審査をして報告をした後に採決しました。
 令和3年3月11日③
分科会長報告書は3月1日になかじま副委員長とほぼ仕上げました。(作業の様子)
 令和3年3月2日②
・114枚のAIの文字起こし原稿を1日かけて要点をまとめました。委員会では私が報告をするのですが副委員長との共同作業なのでいつも申し訳ない気持ちになります。今回の報告は来年度予算の教育と福祉についての報告がメインですので当日読み上げた原稿を原文のまま報告させていただいます。
<教育福祉分科会長報告>

  ご指名によりまして、「予算決算委員会 教育福祉分科会」の報告を申し上げます。

本分科会は、2月25日午後1時30分から午後4時57分まで、

および2月26日午前9時30分から午後2時13分まで市役所本庁舎2階委員会室にて開催いたしました。

出席者は会員8名全員、予算決算委員長、当局より43名、議会事務局2名でした。

  審査すべき事件につきましては、先の予算決算委員会で本分科会に送付されました議案8件でありました。

  以下、送付事件の主な審査経過についてご報告申し上げます。

 

まず、議案第1号 令和3年度長久手市一般会計予算についてです。

 

まず、福祉課です。

「地域共生社会推進事業業務委託について、事業を拡充するということであるが、どのような内容か。」との問いに対し、

「社会福祉法が改正され、重層的支援体制整備事業を実施していくことになった。ひきこもりなど、今までの制度では対応できなかった課題に対して、一緒に本人のニーズと地域の居場所などを結びつけ社会参加への支援などを行うものです。一括交付金の補助対象事業である。」との答弁でした。

 

「障がい者歯科検診補助金について、算出根拠はどのようか。」との問いに対し、

「新規で実施する予定であり、歯科医師と歯科衛生士がペアを組んで各事業所を訪問する。1つの事業所につき5万円で、10事業所を想定している。」との答弁でした。

 

次に長寿課です。

「長生学園事業は令和2年度は実施しなかったが、新型コロナウイルス感染症収束の見通しが見えない中で、予算計上したのはなぜか。」との問いに対し、

「令和2年度の事業実施にあたり、実行委員会との話の中で、事業運営のすべてを実行委員会でできなければ、次年度の予算はカットするとしていた。しかし新型コロナウイルスの影響で事業ができず、令和3年度は今までどおりの予算計上をすることで実行委員会と合意した。運営の全てを実行委員が担えれば、市民主体の事業になると考えている。今後、必要な事業かどうかを見極め、実施していく必要がある。」との答弁でした。

 

「単位シニアクラブ運営事業補助金(175万4千円)の対象は何団体で、補助金交付の仕組みはどのようか。」との問いに対し、

「令和2年度は18団体であり、補助金額は実施する事業内容と会員の数によって変動する。実際にはすべての団体が健康・スポーツ事業、環境・奉仕事業、文化・学習事業、安心・安全事業、交流事業、組織運営事業の6つの事業を行う予定で申請されているため、会員の数によって補助金額が変わってくる。」との答弁でした。

 

「高齢者虐待等緊急一時保護委託(24万4千円)について委託の内容はどのようか。」との問いに対し、

「高齢者宅で虐待が発生し、一時的に住むところを分離する必要が生じた場合に、保護先をあらかじめ確保し、宿泊していただくための費用である。1日約1万5千円で

14日間の1人分の予算である。」との答弁でした。

 

次に健康推進課です。

「産前・産後サポーター派遣事業委託(76万2千円)について、昨年度より予算が多くなっているがどういう内容か。」との問いに対し、

「妊産婦の負担軽減のため、これまで家事支援だけだったものに加え、育児支援、多胎世帯については外出支援を拡大したことによる増額である。」との答弁でした。

 

「一般不妊治療費助成金(205万円)について、上限5万円で50組を予定しているとのことだが、50組を超える申し込みがあった場合どのようにするのか。」との問いに対し、

「予算の補正等により助成を続けていく必要があると考えている。」との答弁でした。

 

次に子ども未来課です。

「青少年児童センターの特定天井対策工事により、児童館が利用できなくなる期間はあるのか。」との問いに対し、

「工事は9月から約6ヶ月間予定している。特定天井は空間が3階まで広がっている遊戯スペースの部分にあり、閉館するため一般的な利用はできなくなる。しかし、児童クラブと児童館下校は少し場所を工夫しながら継続する。」との答弁でした。

 

「放課後子ども教室は各教室の毎日の参加定員を設定し、一人につき週1回、決められた曜日に参加可能とするかわりに申し込み児童全員を登録する運営に改められたが、パートや短時間労働する保護者が預けている実態もある中、保護者に理解は得られたのか。」との問いに対し、

「預かりの場ではなく体験の場という趣旨を申し込みの段階に説明したが、体験よりも預かり目的での需要があることについては課題と認識している。今後改善に向けて取り組みを考えていきたい。」との答弁でした。

 

次に子ども家庭課です。

「児童発達支援センター指定管理について、送迎バスは市が準備するということだが、どのようになるのか。」との問いに対し、

N-バスのワンボックス型車両が今年度で運用終了するので、児童発達支援センターの送迎用として活用する予定である。」との答弁でした。

 

「放課後等デイサービス費は、前年度より1割増で予算計上されている。市内の子どもが通う事業所について、サービスの質や不正請求等の問題はないか。」との問いに対し、

「事業所指定は愛知県が行い、指導権限も愛知県である。市内事業所については自立支援協議会で情報の共有をはかっている。また、市が行う受給者証の交付時や、長久手市障がい者基幹相談支援センターなど、関われる部分で情報が取れるようにしている。」との答弁でした。

 

次に教育総務課です。

「セルフディフェンス講座が無くなった理由は、現場からの意見かそれとも教育委員会の判断か。」との問いに対し、

「令和元年度から道徳が教科となり、いじめや自殺などの問題を授業の中で学ぶことになった。セルフディフェンス講座については一定の成果があることは認識しているが、学校の活動の様子を聞き、教育委員会が総合的に判断した。」との答弁でした。

 

「適応指導教室改修工事監理委託料(176万円)と工事費(3581万円)はかなり高額である。不動産購入の際には駐車場にするという説明であったが、改修後、どのくらいの期間施設を利用する予定なのか。建物の名前はいつ条例で定めるのか。」との問いに対し、

「設備工事費が工事費の半分を占めている。1,2階について、男女別のトイレの改修、空調機器の更新や電気設備の改修も必要となった。3階は改修しないが、有効な活用をしていきたい。外構工事は危険物の撤去のみを考えており、含まれていない。鉄筋コンクリート造なので、雨漏りなどの改修をしっかり行うことで長く使えると考えている。来年4月移転を考えており、令和3年度中に条例を提案したい。」との答弁でした。

 

次に給食センターです。

「一般廃棄物処理(160万1千円)、産業廃棄物処理、産業廃棄物(廃アルカリ)収集運搬処理とあるがどのような内容か。」との問いに対し、

「一般廃棄物処理は、給食の食べ残しの主食を処理する費用であり、産業廃棄物処理は廃プラスチックや食缶などの金属の処理委託、産業廃棄物(廃アルカリ)収集運搬処理は飲み残しの牛乳の処理をそれぞれ委託している。食べ残しのおかずについてはセンター内の生ゴミ処理機で微生物により分解されている。」との答弁でした。

 

「給食センターの調理が5年前に直営から民間委託になった。契約更新に当たり、契約内容を変えるのか。」との問いに対し、

「調理委託と配送業務委託が別契約であったが、8月以降統合して委託する予定である。」との答弁でした。

 

次に中央図書館です。

「図書資料の費用が減額されて(1760万円となって)いるがどのような理由か。」との問いに対し、

「財政状況を踏まえ見直した結果、削減となった。今後は地下の閉架書本を活用していきたい。学校や児童館など連携事業に、新規購入の本だけでなく地下の閉架書庫の本を活用することで予算を抑え、図書館の新規購入分の削減は最小限にとどめたい。」との答弁でした。

 

つぎに、議案第2号 令和3年度長久手市国民健康保険特別会計予算についてです。

「保険者努力支援分(2124万9千円)は歳入が2年前に比べ倍増しているが、どのような努力をしたのか。」との問いに対し、

「特定健診の受診率、特定保健指導の受診率が高いこと、また、かかりつけ医と連携した糖尿病重症化予防事業を行ったということ。ほかには、医療費適正化の取り組みとして、医療費通知、後発医薬品の差額通知、重複薬通知を行ったことに加え、一般会計から繰入金として投入している赤字の補填分を令和5年度までに削減することが評価の対象となっている。」との答弁でした。

 

つぎに、議案第4号 令和3年度長久手市介護保険特別会計予算についてです。

「損害保険料(16万円)はどのような内容か。」との問いに対し、

「(仮称)長久手市認知症高齢者個人賠償責任保険は、行方不明高齢者保護ネットワークに登録している認知症の高齢者が、日常生活の中で起きた偶発的な事故により法律上の損害賠償の責任を負った場合、その保険金を加入者に代わって保険会社が支払うもので、加入者80人分を計上している。」との答弁でした。

 

つぎに、議案第5号 令和3年度長久手市後期高齢者医療特別会計予算についてです。

「被保険者数は何名か。」との問いに対し、

「令和2年度は4,909人であり、例年200人ずつ増えているので、5,109人を見込んでいる。予算総額は8874万9千円の増額となる。」との答弁でした。

 

「眼底検査が令和3年度から健康推進課から保険医療課の事業になる背景はなにか。」との問いに対し、

「後期高齢者の保健事業の健診項目に加えて実施すると、双方で協議して決めた。」との答弁でした。

 

つぎに、議案第10号 令和2年度長久手市国民健康保険特別会計補正予算(4)についてです。

特に質疑及び意見はありませんでした。

 

つぎに、議案第11号 令和2年度長久手市介護保険特別会計補正予算 (3)についてです。

特に質疑及び意見はありませんでした。

 

つぎに、議案第12号 令和2年度長久手市後期高齢者医療特別会計補正予算(2 )です。

特に質疑及び意見はありませんでした。

 

つぎに、議案第29号 令和2年度長久手市一般会計補正予算(第12号)です。

「介護職員確保事業の減額について、平成30年に6名、令和元年に4名、令和2年に3名とあまり助成人数が芳しくないが何が原因か。」との問いに対し、

「今回の大幅な減額は新型コロナウイルス感染症の影響で開催ができなかったことが要因である。ただ過去の推移を見ると参加者が伸びていないので、各種媒体を使って周知をはかって取り組んでいきたい。」との答弁でした。

 

 

 以上で予算決算委員会・教育福祉分科会の報告を終了いたします。

 

                 (文責:委員長/大島令子 副委員長/なかじま和代)


「総務くらし建設分科会」の報告はさとうゆみ議員が行い、私たちの報告に対して質疑意見は無く全て可決されました。来週は閉会日に向けての議会運営委員会がありますが、追加議案が3つ上程されることになり、まだまだ気が抜けません。なかじま副委員長ありがとうございました。
 令和3年3月11日①
 令和3年3月11日②
駐車場から穏やかな景色を見ていると桜の開花が待ち遠しくなります。v( ̄∇ ̄)v