2021/2/12(金) 私となかじま議員は教育福祉委員会の正副委員長です。3月定例会が始まると2月25~26日は委員会と分科会に付託された議案の審査を行います。 
・市長から上程された議案を見ただけでは内容が不十分なので審査の参考になる資料を担当課に請求できます。また資料は市議会HPにもアップされます。

資料請求の締切が来週2月16日なので今日は2人で、審査する議案に目を通して必要と思われる資料を考えました。3月定例会は教育福祉委員会に付託される議案は9件、予算決算が9件です。
 午後から取り掛かり閉庁時間までにはピックアップできたのですが担当課長に伝えるところまでは出来ず、来週月曜日に持ちこしました。

今回4つの高齢者福祉関係の条例改正を審査しますが、その内容に
①利用者の人権擁護等のための必要な措置
②認知症介護に係る基礎的な研修を受講させ、ハラスメント防止に関する措置
③虐待防止の規定等々・・・がありました。

・私はこの改正内容を読み、19年前に秋田県鷹巣町(現北秋田市)で、当時の町長であった「岩川徹氏」が鷹巣町高齢者安心条例を全国に先駆けてつくったことを思い出しました。
【鷹巣町高齢者安心条例】
 第1条 この条例は、介護の必要な高齢者等に対して提供される介護サービスの質の向上を図ることを目的とする。介護保険制度のもと、保険者たる鷹巣町は、高齢者の尊厳を守ることを最大の価値と考える。その証として、人権擁護の防波堤をここに築き、地方自治体に課せられた高齢者福祉行政の責務を全うするための礎石とする。


 ところが18条からなるこの安心条例は、平成14年4月1日に施行されましたが平成17年9月、町村合併後の北秋田市議会で廃止案が可決されました。
・トップの交代により、高齢者福祉の充実を掲げた若い町長による住民参加の福祉のまちは、14年間で終わりました。

・19年後の今定例会で少なからずも鷹巣町安心条例の趣旨が国の省令の一部改正により全国の自治体にゆきわたることに対して、本当に感慨深い思いです。
 令和3年2月14日
まさしく高齢者福祉行政は国の仕事ではなく基礎自治体である市町村の責任で行う事務=仕事です。介護保険制度について、若いまち長久手市ではありますが改めて市議会としてもしっかりとチェックしていかなければと思いました。v( ̄∇ ̄)v