昨日6月16日~18日まで3日間、一般質問でした。今回はコロナ禍ということで「3密対策」のもと実施。通告が締め切られるといつも議長を除く全員が質問を行う議会ですが、今回は4人が行わず13人でした。私は2日目の3番目。午前中の2人が60分の持ち時間を30分にする・・などというので、私の質問は途中で午前と午後に分かれてしまいそうな感じでしたが、午前の野村議員、山田けんたろう議員、青山議長の采配で、めでたく午後の1番目になりました。(ありがとうございます)お蔭でいつも傍聴に来られる方も時間の目安がついて良かったと思います。

【3密対策】
1、傍聴席20席→10席に。非接触体温計で検温。連絡先を記入(毎回同じ)
 令和2年6月17日①
2、議場着席者を2/3に減少。
◎議員は議場に18人ですが、毎回ローテーションで12名とし6名は議長室で音声で聴く。
◎執行部(答弁者)は3役以外は、質問の答弁者だけとする。↓
 令和2年6月17日②
議場で傍聴できないということは、とても残念ですが仕方ないですね。質問が終わると15分休憩をとりメンバー交代し、3日間で4人の質問を議長室で音声だけ聴きました。
 令和2年6月17日③
【一般質問】
1、コロナウイルス感染症対策について
①愛知県・市町村協力金(50万円)の申請・交付状況など
②テイクアウト支援金について
③市が国民1人10万円等、各種支援金のチラシを全戸配布。その効果など
④来年度の予算編成の見込み
⑤不急=いそがない事業の見直しをして税収減に対応するべきでは
⑥第2派、3派への対応策

<主な答弁>
・①の協力金50万円の予算は1億7千万円のうち昨日現在交付決定件数197件で57.9%
・②の飲食店補助金10万円は13件で35.4%。申請期限が7月末。領収日が6月30日なのでこれから申請が出るのでは。
・5月15日から全戸配布したチラシは、職員が200名で配布。その内残業手当の対象者は15人で105,206円。

・長久手市のコロナ支援策の方針は、比較的平均所得が高いので、貯蓄に回るような支援策は行わない。例えば他市町のような水道料金を減額するなどという内容です。この平均所得が高いという根拠とは。
答弁:瀬戸市(329万円)、尾張旭市(358万円)、東郷町(383万円)、日進市(429万円)、長久手市(434万円)
平均所得が高いといっても、平均は平均。長久手市は約40年前から区画整理事業を行い、地元の人は不動産所得など高額所得者が多い。
 ベッドタウンといわれるように平均的な会社員と地元の高額所得者を同じようにみることは問題。市長も地元の名士でありお父様は村長をされ、ご自分も愛知たいようの杜という社会福祉法人、幼稚園という学校法人をもち親族が経営。(参考までにこれらの法人は非課税)
 もう少し、市民の生活実態をみた支援策を議会に提案して頂きたい。

・リーマンショック時当時と同等、もしくはそれ以上の減収については、2年間にかけて各4億円の税収減になる。前例にとらわれない歳出削減をするとの答弁。私はリニモテラス事業約2億円、は急がない事業なので延期等求めましたが、副市長は「断固実施する」と議場で答弁。皆さんが驚きました。副市長が「断固・・」という言葉を議場で使用したからです。議場=市民に対して「断固・・」と言ったのです。

・古戦場再整備計画約10億円、福祉の家大規模修繕事業+再整備事業33.5億円など財政の見通しがたっていません。コロナ禍での税収減は国も自治体も同じです。事業の見直しをすると言っていますが、中止となった市民祭り、桜まつり、スポーツの祭典、戦没者追悼式、敬老の日事業などで数千万円規模です。

 小中学校は約3か月休校となり来年度から1人1台パソコンというGIGAスクールの実施など、教育にまだまだ予算が必要となってきます。小さな箱ものはランニングコストも必要で、市長の言う「つながり」「安心」「交流」「市民参加」は、自治体としての基本的な運営が整ってからでも良いと思います。残念な答弁でした。
 令和2年6月17日④
2、行政改革第2弾
◎日本一の福祉のまちを掲げているにも関わらず、高齢者福祉優待事業(名都美術館、トヨタ博物館利用助成、マナカチャージ、敬老事業、長生学園)を支出の抑制ということで見直します。しかし、これらの事業は元気な高齢者が実行委員会をつくり頑張って行っています。元気=医療費削減という良さもあり、なによりも高齢者が生きがいを持っておこなっている事業(予算も約1,100万円)を、利用者にかたよりがあるという理由で今年度見直します。

・どのような答弁をしようとも、行政改革推進本部は副市長と部長で構成され、果たしてこの市の役職者の方々がどれほどご自分の親の世代の市民のことを知っているのか疑問です。たとえば古民家を国登録有形文化財に登録して移転すると約2億円必要としますが、こちらは古民家が傷みすぎて文化財登録の見通しが立たないという理由で中止し、代わりに江戸時代の柱6本を「歴史民俗資料館」を古戦場に建設し移築する、という基本設計費は約885万円です。

 果たして、どちらの事業が多くの市民が喜ぶでしょうか。江戸時代の6本の柱を見るという歴史民俗資料は1回見学したら多分2回目もという人は少ないと思います。建築費は2億1千万円です。同じ施設が日進市にあります。(旧市川邸)

今回は、質問項目を絞りましたが60分ぎりぎりで終わりました。
 行政を動かすことは、地道な努力と下調査が必要です。必要性を行政と共有することの難しさを今回も感じた一般質問でした。.。o○.。o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。o○.。o○