昨夜メールで送った議案質疑の通告が無事に届き、総務部長からお礼の挨拶がありました。
私は教育福祉委員会に所属しているので、所管の委員会の議案は委員会で質疑がおこなえるので所管外の質疑を行いました。

第1号議案(令和2年度一般会計予算)で7項目12点。主な内容
歳入に地方消費税交付金12億7千万円がありますが6億9千万円が社会保障財源です。6億9千万円をどのような社会保障事業に振り分けたのか一覧表があるので調べてみると約半分が国保・介護・後期高齢者医療などの特別会計に分けられていました。これらは特別会計として加入者は税金として納めています。したがって一般会計で市が独自におこなっている福祉事業に配分が可能か、また配分基準があるのか質問。

答弁は国から定められた基準はない。高齢者の福祉優待事業や敬老の日事業、日常支援事業に使用できることがわかりました。どのような内容にいくら配分するかは政策的判断とのことでした。この答弁は一般質問と関連しているので質問して良かったと思いました。

理由は、行政改革の第2弾で市独自の高齢者福祉事業の予算の見直し案が提案されているので継続してほしいと思っているからです。消費税はもともと社会保障財源にするということでスタートしたものです。本来の目的に沿って地方に配分し使用されているか確認したいと思っていました。

リニモテラス関連事業費について
・リニモテラス予定地隣の中央2号公園グレードアップ設計委託費1千3百万円について:この事業費の1億円は長久手中央区画整理組合から1億円の寄附を受けて実施する予定という説明でした。設計費を計上するという事は既に寄付が決定した上でのことか質問。
・寄附の依頼中であり決定はしていないと答弁。一般市民がローンで家を建てる時、銀行からの融資が決定しないと建てれません。もし、区画整理組合から寄付が頂けない場合はどうするのでしょうか?

・リニモテラス運営協議会への負担金が今年度は297万円。来年度は200万円です。内容を聞くと、アドバイザーへの支出。運営協議会は皆さんボランティアであったと聞きました。ボランティアではもう出来ないので、コーディネートをする人材費と解釈してしまいます。要はコンサルへの委託です。一体、リニモテラスは誰がどのようにプランをたて実施し運営していくのか既に十年以上何も決まっていません。それなのについに建物の建築予算が1億5千万円計上されています。運営方法も誰が運営するのかも決定していない・・私はこの予算を市民に対して堂々と説明できません。

福祉の家にある「野菜の産直施設=あぐりん村」の再整備事業費2億2,300万円について
・障がい者のふれあい農園の場所に直売所を増築。面積は545㎡、坪単価118万円、木造。6月議会で契約議案が可決されると年度末までに完成する。
・このため、田園バレー交流事業条例から、「ふれあい農園」を削除する議案が議案第27号として上程されました。

古民家活用事業:基本設計委託費885万円について
・古戦場公園再整備事業は令和5年度以降となり最低でも3年後になりました。古戦場へ移築するという古民家は寄附を受け、文化庁に「国登録有形文化財」登録準備を進めてきました。ところが登録を断念しました。今まで修繕費や登録準備に約1,400万円投じてきました。
・885万円の予算は、現地保存予定を変更し歴史民俗博物館に移築し、早く更地にして土地を返却したい。2年後には工事に入り土地を返したいからという答弁でした。

 市長自ら、この古民家は長久手市に現存する最古のもので「国指定登録文化財」としての価値があると副市長を介して熱心に各会派に説明してきました。私も一定の理解を示してきました。しかし、古戦場公園への移築には耐えられないことがわかり、次に「現地保存」と方針を変更。ついには破損が激しくなり建物の一部を移築することとなり文化財の登録も断念しました。総額1,400万円は無駄遣いとなってしまいました。一般家庭ならば大きな問題です。市民の税金を見通しもなく使っても良いのでしょうか。

 企画した市は誰も責任を取らない・・。

質問内容の一部の紹介です。この日は、他に、中島かすよ議員、さとうゆみ議員、冨田えいじ議員、山田けんたろう議員が質問を行いました。

本会議終了後は予算決算委員会が開催され、委員会に付託された議案の説明が執行部からありました。
 令和2年2月21日② - コピー

 令和2年2月21日① - コピー

月曜日まで3連休です。3冊に分けてファイルに閉じた議案書は両手にずっしりと感じます。高度情報通信社会になり、ICTを導入している自治体を視察したばかりなので、タブレットの導入が行われたら紙の予算書は消えて気持ちまで軽くなるかな~と、皆さん口々に話していました。私も同感です。v( ̄∇ ̄)v