一年に1度、常任委員会で先進地へ視察に出かけます。今年度は夏に市長選挙があったので日程調整が視察先の自治体と出来なくて年を越した1月になってしまいました。

 委員から視察先について一任を頂き、中島副委員長と秋頃から視察目的と実施自治体を探しました。担当の議会事務局職員のお蔭で一泊の予定で出発することができました。

1日目:大阪府箕面市へ「小中学校でのICT教育について」学んできました。
自治体の規模は人口では長久手市の約2倍です。まず、教育センターへお伺いしパワーポイントで説明を受けました。お出迎え下さった躍動感ある職員の制服に驚きました。↓
  令和2年1月21日⑭
・説明を受けた「教育センター」 教育委員会は市役所内で別の所にありここは図書館も併設していました。
 令和2年1月21日①
事前に質問を送付させて頂きました。この回答と、私たちのためにパワーポイント30枚の資料を作成し「ICT教育」についてタブレット端末の配備の費用、ネットクラウド整備関連費用など詳細に説明を聞きました。

驚いたことは、百聞は一見にしかず~ということで、箕面小学校の6時間目の授業の視察を準備してくださっていました。用意された公用車3台に分乗し授業に間に合うように小学校へ移動。3人の職員の方が私たちの荷物まで運んでくださり授業に間に合いました。ホスピタリティーある応対に感激です。

箕面小学校では、校長先生が直々に教室に案内をしてくださり、質問にも答えて下さいました。

2年生のICT授業です。「ちがうところ おなじところ」
 令和2年1月21日②
・一人1台のタブレット端末
 令和2年1月21日③
・電子黒板ー児童が書いたタブレットの画面が先生の電子黒板に表示されました。
 令和2年1月21日④
・2年生はペン入力でした。
 令和2年1月21日⑤
3年生の授業です。算数=中途半端な2桁の答えの出し方・・は?
 令和2年1月21日⑥
・分けて考えればいい~と、みんなが手を挙げて答えていました。
 令和2年1月21日⑦
・電子黒板に表示された各児童のタブレット画面です。
 令和2年1月21日⑧
・先生は黒板と電子黒板を使いながら上手に教えていました。
 令和2年1月21日⑨
6年生の授業は「福祉」について。え?民生児童委員について、ですか!スゴイ!
 令和2年1月21日⑩
・ローマ字入力でタブレットを使用していました。
 令和2年1月21日⑪
 令和2年1月21日⑬
・さて発表です。
 BlogPaint
・地域包括支援センターが福祉の授業で出てきて驚いていると、先生が高学年になるとネットで調べるようになれるから・・と教えてくれました。

箕面市の教育ICT環境の全体像
全市立小学校4~6年生児童に、キーボード付きタブレット端末を1人1台配備。ICTを活用した教育を平成30年2学期からスタート。

箕面小学校の1~3年生児童全員と第一中学校の生徒全員にもタブレット端末を1人1台。(1台約1万6千円)
全教職員が、新しいタブレット端末・ノートパソコンを利用(職種別)

クラウドサービス(学習系クラウド)を活用することで、様々なコンテンツの利用や業務の効率化が可能に→師の働き方改革につながり、午後6時半には退勤できるようになった。

ICT教育に積極的な要因は、市長自身がICT教育に力をいれたことのようでした。トップの力は大きいなあと。保護者からは導入について特に不安な意見はなかったようです。

 ICTというと「パソコン苦手・・」というイメージや先入観をよく聞きますが、常に使うことではなく、「使うと便利」というところだけ使用する。年配の教師には、目的はずっと使用するということではないと理解され、児童はタブレット上で考え方を学び、文章でまとめていく・・とお聞きしました。

 パソコン1台だけ机上にある無機質な教室ではなく、普通の教室と変わりありませんでした。
 教育センターの職員、校長先生など多くの皆様が私たち9人の視察に多くの時間を割いてくださったことに、大変うれしくICT教育以外のところも、同じ自治体議員として学ぶところがありました。
 本当にありがとうございました。v( ̄∇ ̄)v