12月11日(火) 付託された議案は6件。11月30日に本会議で質問した一般会計補正予算案、子ども部設置条例が審査されるので他の議員からどのような視点での質問があるのか興味を持ち傍聴しました。

一般会計補正予算案には、市長が作った保育園に対する補助金1650万円が計上され、一方で小規模保育園を2園一般公募しましたが1つが失格となり、この補助金がそのまま補助されることについて議論がありました。中島議員は一般質問で、私は議案質疑でこの補助金支出について取り上げましたが、答弁が食い違っていました。

★疑問点(総務委員会傍聴で)
・公募して失格となった小規模保育園はあとわずかな所で合格点に達しませんでした。そこで選考委員6名中3名が市の職員と判明したので市の委員と外部委員が各項目について何点つけたかの採点表の提出を求めましたがついに委員会への提出はありませんでした。これでは、市長の関係保育園を優遇しすぎるという疑念は解消できません。市はなぜ採点表を総務委員会に提出しなかったのでしょうか。

・この保育園は昨年から、補助金がなくても定員を11名増やして47名としたい相談が市にあったということで補助金がなくても自前で定員を増やす予定であったそうです(答弁より)。そうであるならば、すぐに再公募すれば3歳未満児の定員が増えるので待機児童の解消につながります。
・中島議員の質問により11名の定員増で、年額9,970万円の給付費となり現在より2,050万円給付費が増えることがわかりました。

★調査で判明したこと
・平成27年にこの保育園は家賃の20年分約8,400万円の約半額の補助金を受けています。H27年6月1日の一般質問で4,100万円の賃借料について当時質問しましたが今回の件で資料をいただき詳細がわかりました。補助金は国と市によるものですが全て税金です。特定の保育園に3年間に2回もは疑問に思っても不思議ではありません。
27年=5,100万円 30年=1,650万円 この補助金が妥当なものかどうか究明することが議会の仕事であると思います。

★答弁で感じたこと。
・保育園について、「疑義ばかり質問すると長久手市に保育事業者が参入しなくなる・・」と言われました。だから、不透明なことがあっても無条件で賛成しなさいという論理は間違っていると思います。地方自治は、市長には予算の編成権と執行権があり、市民の代弁者である議会は税金が正しく使われているかチェックし、問題がなければ議決するということになっています。市からの議員に対する逆質問的な発言は脅迫としか思えませんでした。
 このような論理がまかり通ると、税金で行われている様々な福祉施策に対して質問が出来にくくなります。特に認可保育園は民間が設立したものを市が認可して税金で運営されています。不当と思われることを解明することは議員の仕事ではないでしょうか。

★中島議員は1,650万円に納得していないため、この補助金を削除する修正案を作成しました。新人でありながら議会事務局のお手伝いを頂いたとはいいながらも立派だなと思いました。今年の3市研修会で講師のおっしゃっていた「議会は執行部の追認機関であってはならない」という教えに学んでいます。
 主義主張は違っても議論できる市議会になることを願っています。

子ども部設置条例審議
・新設する効果について。2つの課を設置するが課の職員数も増員するのか。子育て世代包括支援センターはどうなるのか。児童虐待・DVなどはどの課で対応するのか・・など、多くの質問がありました。

 全ての議案が、全員賛成で委員会可決となりました。

(遅い昼食は、何年ぶりかで市役所前のおそば屋さんでいただきました。う~ん、美味しい)
 30年12月11日
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