9月14日(金) 教育福祉委員会でした。付託された議案の審議後は長久手小学校下の亜炭鉱廃坑(空洞)充填工事を視察しました。
【委員会】
・国民健康保険、介護保険、後期高齢者医療特別会計決算の認定など6つの議案審査をおこない全てが可決されました。
 30年9月14日①
国民健康保険特別会計
 不能欠損額は3.9%です。5年の時効がきた保険料3千9百91万円、551件が欠損処理されました。また昨年度は、今年度から県との共同運営化に伴う大きな制度改正のため普及費としてパンフレットの印刷費用が目立ちました。
 歳入は42億1千3百万円、歳出は40億6千3百万円で実質収支は1億5千万円。

介護保険特別会計
 不能欠損額は2百82万円、です。これは時効期間が2年なので督促、催告、訪問しても納めて頂けない保険料が欠損処理されました。介護保険料は原則年金から特別徴収されていますが年金から引けない被保険者71人分ということでした。介護保険制度は保険料を納めないと利用ができません。そのため時効も2年と短く不能欠損額も少ないと思いました。
 歳入は23億7千698万円、歳出は23億1千4百76万円で実質収支は6千2百36万円でした。

・住宅改修費が約1千2百万円。高齢者住宅改修事業費ですが、①65歳以上、②市民税非課税世帯、③改修着工前に申請が必要です。80歳代、とか90歳代の高齢者世帯であっても要介護者でないとこの助成制度は利用できません。そして市民税が非課税ということは年金額が年額120万円以下の世帯です。条件が複雑ですので着手前に相談することをおすすめいたします。
(助成対象工事は手すりの取り付け、段差解消、和式便器から様式便器への取り替え、ガスコンロから電磁調理器への変更など30万円が限度額です)

・宅配給食サービス費は1千138万円。2事業者に委託し183人の利用者がありました。1食270円~540円の補助です。普通食・治療食・減塩食などメニューに幅がありました。

後期高齢者医療特別会計
 歳入は8億4千百万円で歳出は8億3千7百万円で実質収支は約400万円。
・75歳以上の健康診査は44.5%で県下で受診率が12番目と(54市町村)高く、1位は武豊町で66.19%。県平均は34.51%です。受診率が高くなると医療費削減につながります。

所管事務調査は子どもの権利条約に基づく3つの市の施策についての考え方を子育て支援課と教育委員会から行いました。

【長久手小学校亜炭鉱空洞充填工事視察】
 午後2時半頃に委員会が終了し、その後夕方まで充填工事の視察を行いました。
 ・工期 H30年6月19日~H31年3月27日 1億4千40万円の請負金額

①あらかじめ充填処理されたものをミキサー車で運搬。(校舎の隅に仮設ヤード設置)
 30年9月14日③
②バケツの充填剤を亜炭鉱廃坑内に充填します。2週間後には右側のように固まるそうです。
 30年9月14日⑤
③夏休みを挟んで開始されましたが、子どもたちの登校中に工事をするので安全対策には注意がなされていました。
 30年9月14日⑦
④校舎の周りに64か所充填孔が掘られコンクリートポンプで圧送された流動化処理剤が廃坑に注入されます。
 30年9月14日⑥
⑤校舎の下にある廃坑には斜めに充填孔が掘られていました。
 30年9月14日⑧
<施行会社の管理技術者から説明を受けています>
 30年9月14日⑩

 30年9月14日⑨

 亜炭鉱廃坑の空洞が校舎の下にあると思うと、地震や大雨などが降ると心配になります。予定の工期よりも早く、年末には終わりそうとの説明でした。
 子どもたちも授業終了後は分団に分かれて工事現場から遠ざかった所をとおり帰宅です。
 オレンジ色のホースは圧送された充填剤が通ると大きく揺れ、金具が外れたら爆発しそうな感じがしてとても危険が伴いそうな工事です。無事に終わることを願うばかりです。v( ̄∇ ̄)v