新東名高速道路が4月に入って豊田~御殿場間開通した。以前、東名高速三ケ日JCTから新東名に入り故郷へ帰ったことがある。新しい道路なので滑らかな走行と、車線も少し広く、山を切り開いて作っているので海岸線沿いを走る東名高速よりも直線部分が多くて快適ではあった。

ところがいざ視点を変えて走って見ると様々な事が思い浮かんできた。その一つにトンネルの数がある。名古屋インターから新富士インターまでの間に、多分40~50はあった。
トンネル③

トンネル④

トンネル➄

トンネル⑥
ほとんどのトンネルが上下線同じ高さで並んでいる。大雨で地盤が緩んだ時にはどうなるんだろうと心配になってしまう。
トンネルの中②
トンネルの中は曇り空ほどの明るさで走りやすかった。
山の中央に道路⑦
山の中央を切り開いている箇所もたくさんあった。
高速道路の楽しみの一つにはサービスエリアでの買い物と食事がある。
岡崎サービスエリア①
この写真の岡崎SAにはドッグランがあった。
ドッグラン⑨
トイレはどこのSAも綺麗で、赤ちゃんや小さな子ども、お年寄り、傷がい者に対して優しいつくりになっている。女性に対しては身だしなみを整えるスペースもたくさんあった。(笑)
キッズトイレ⑧
数十年前に新東名ができるということは聞いていたが実際に走行して、これは何兆円という公共事業なんだろうと思った。高速道路は通行料金によって建設費が回収できたあかつきには無料になるということだが、それまでに一体何十年かかるのだろう~。考えてみると建設事業費が莫大にかかるためそのコスト回収の必要性からサービスエリアには随所に集客のための工夫がされていることが容易に想像できる。レストランの決して安価とはいえない食事メニュー、お土産店の多さ、ドッグラン、ユニバーサルデザインのトイレ・・等々。この工夫のすべてが利用者を増やすことにつながるのか少々疑問にも感じた。

トラック輸送という物流の他に、何かちがう視点の設計が見えてくる。緑の木々が削られて薄茶色の山肌が点在している風景。ネットで注文して翌日には届く買い物。新しく開通した新東名を走り故郷へ帰る車の中で様々なことを思った。
新富士インターをおりて母の待ちわびている故郷の富士山は曇り空ではあったがうっすらと姿をみせてくれた。
⑩故郷の富士山