3月28日は公立陶生病院組合の3月議会が開催されました。瀬戸市西追分町にある地域医療支援病院です。病床数701床、28診療科目、職員数1300名 瀬戸市、尾張旭市、長久手市一部事務組合で開設しており院長とは別に、瀬戸市長が管理者であり、尾張旭市長と長久手市長は参与です。このため三市の議員により組合議会が設置され、昨日は10議案と1同意案の審議と採決が行われました
公立陶生病院①
主な議案は平成28年度の陶生病院の事業会計です。
【収益的収入及び支出】
収入は医業収益と医業外収益で223億5千3百万円、歳出は医業費用と医業外費用で239億8千2百万円です。約16億3万円の赤字予算です。
【資本的収入及び支出】
収入は53億4千2百万円、支出は68億6百万円です。現在病棟の建建替事業をしていますので40億の企業債をします。
東棟、西棟の建替事業の総額は260億にのぼる予定で、完成後には医療機器等の設置も必要です。
資本的収入の主なものは企業債の次に各市の負担金です。これが12億6千9百万円あり建設改良資金に宛てられます。
診療報酬の引き下げのなか地域医療をになう病院経営の将来が心配になる議会でした。
公立陶生病院②
公立陶生病院③

一方で、陶生病院には写真のような最新の医療機器があります。これらのお蔭で多くの大切な生命が救われてきている事実も考えると、着実な事業経営をお願いしたいと思いました。
一般病床の他に結核病床(44床)、感染症病床(6床)もあります。一日平均外来患者さんは1,560人、入院患者さんは592人です。

 議会閉会にあたり管理者である瀬戸市長は「三市の中核病院であると陶生病院を位置づけ、今日病院経営改革そのものが課題となってきている」と挨拶されました。大学病院も長久手市にはありますが「公立病院」の果たす役割、使命とは何なのか・・考えさせられる議会でした。