パスカルは「人間は考える葦である」という有名な言葉を記した「パンセ」の作者、思想家として知られている。水圧機のしくみを解明した「パスカルの原理」も同じ人の仕事と知って、意外の感に打たれた人は多いのでは・・から始まる『パスカルの隠し絵』ー実験記述にひそむ謎ーの著者と昨日お茶をした。
 30年1月17日パスカル②
 彼女とは同じ人権運動を共にして5年目のお付き合い。ところがある事情があって・・う~む困った、何とかならないかな~と、沢山の話をした。
 30年1月17日パスカル③
 私はパンセの「人間は考える葦である」という言葉を実に久しぶりに頂いた著書で目にして、眠っていた記憶が呼びおこされたきた。考える葦ではパスカルは思想家だった。しかしパスカルの原理では物理学者?
 何と、彼女の著書のターゲットは「真空に関する新実験」に対して、実験に基づくものではなく理論に基づいての定理ではないかというものである。彼女は残された人生で著書に書いていない二つの実験について研究をしていくという。

 私は若い頃ハイヒールを履いていた。しかし体重が増えてきた頃から運動靴やヒールのないおしゃれな靴を探した。まさにパスカルの原理で「圧力=体重」を分散させるヒールの面積が大きい靴の方が楽に歩ける。同じ自分の体重を支えるにしてもハイヒールのように地面に接する面積が小さいと体重が集中して疲れる。

彼女はパスカルの「圧力」の存在について真空実験が実は思考実験ではないかという、研究を極めたいと話してくれた。私たちは職種は違えど仕事を持っている。仕事の傍らこれまで通り一緒にできないものかな~と話を聞かせて頂いたが・・私には「研究者」の仕事に対する責任、まさに全く逆のこと、定説を覆す研究をするのだから・・どのくらいのパワーと時間が必要なのか見当もつかない。
困ったな。
 30年1月17日パスカル①
パンセ347
人間はひとくきの葦にすぎない。
自然の中で最も弱いものでる。
だが、それは考える葦である。

彼をおしつぶすために、宇宙全体が武装するには及ばない。
蒸気や一滴の水でも彼を殺すのに十分である。
だが、たとい宇宙が彼をおしつぶしても、人間は彼を殺すものより尊いだろう。
なぜなら、彼は自分が死ぬことと、宇宙の自分に対する優勢とを知っているからである。
宇宙は何も知らない。
だから、われわれの尊厳のすべては、考えることのなかにある。

われわれはそこから立ち上がらなければならないのであって、
われわれが満たすことのできない空間や時間からではない。

だから、よく考えることを務めよう。ここに道徳の原理がある。
(※参考 パンセ/パスカル)

  その人にとって何が最も大切かを決めるのはその人自身、考えても考えても何も言えず別れた。‥…☆・‥…☆