2018年12月

    12月18日(火)
     長久手市都市計画審議会に出席しました。議会から委員4人、学識経験者、市民から6名、計10人で組織され都市計画法に基づいて各自治体に設置されています。
     30年12月18日②
    この日の議案は3つ。愛知県決定2つと長久手市決定1つです。事前に愛知県から諮問(意見を聞く)の「名古屋都市計画区域マスタープラン」が配布され全68ページの資料を読んできました。特に長久手市に関係する所は意見を述べました。
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    瀬戸市から東海市までを走る、瀬戸大府東海線(県道)は事業開始後50年ほどなりますが長久手市内に未整備地区が残っています。イオン、IKEAのオープンによる渋滞解消に一刻も早い整備が必要です。ところが、目標年度が平成42年度(2030年)となっているので遅すぎると意見をいいました。説明は「達成度をまとめたものにすぎない」ということで早期に整備予定であることが確認出来ました。

    市街地整備目標も道路事業と同じ目標年度でした。長久手市では現在3カ所で区画整理事業が進められておりそれぞれ事業完成年度が決定しているので疑問に思いましたが、同じ理由で達成度をまとめたということです。

    自然環境や地球温暖化に配慮した環境負荷の小さな都市づくりの推進目標=東部の樹林地などの緑地では無秩序な開発を抑制する=田園的風景の維持=水源のかん養、土砂の流出の防備・・についてには、民間事業者のルール無視を防ぐために県条例の整備を要望しました。

    このような資料も。人口減少、超高齢社会になっても日常生活に必要なサービスが身近に受けられる集約型都市構造への転換をイメージした図です。
     30年12月18日④

    公共交通利用圏(鉄道駅から800m、バス停から300m圏内)に含まれる人口の割合が、
    名古屋市では60%~80%である一方、多くの市町村では40%を下回っている人口カバー率の表です。
     長久手市は80%以上の色になっていますが、高齢者にとっては病院や買い物が大変です。
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     議員が委員となっている審議会はこの都市計画審議会と農業委員会、監査委員などがあります。市の未来を描く大切な審議会の委員ですが県がどのようにこの中京圏を考えているのか勉強出来ました。v( ̄∇ ̄)v 

    12月17日(月)
     先週金曜日が12月議会の一般質問の原稿締め切りでした。写真は「女子制服にスラックス導入へ」という宮崎県の新聞社のものを使用させていただくことに決めました。議場への補助資料として配布する時も許可を申請しましたが、今回も同じ手続きが必要です。土日をはさんで月曜日に急いで連絡をさせていただきました。
     無事にOKが取れて安心。「宮崎日日新聞社提供」との表記が必須です。↓
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    ・インターネットのお蔭で、全国のスラックス導入の様子がわかりました。
     実はこの写真にはエピソードがあります。インターネット画面に「Miyaniti e-press」と書いてあったのを「毎日新聞社」と読んでしまい、ささしまライブにある毎日新聞社報道センターの記者さんに連絡しました。夏に名刺交換した記者さんからすぐにお返事を頂けたので喜んで電話にでると、「この記事、毎日新聞社ではありませんよ」と。本当だ!しまった!するとその記者さんは毎日新聞社の全国の記事を探して送ってくれました。

    ・素晴らしいご縁を頂きました。お蔭で全国紙、地元紙、地方紙からスラックス導入の記事を得ることができました。中には有料の新聞社もあり、その場合は「記事写真転載申請書」を送付するなどを学びました。

    【議会だよりの原稿】
    女子生徒にスラックス導入をしないか
    Q:中学校女子生徒にスラックス着用を認めないか。
    A:生徒、保護者から要望はない。
    Q:生徒、保護者から直接意見を聞いている。女性が社会で活躍し、子どもの人権が尊重される時代となり制服も教育環境の一つと考える。全国的に個性や多様性の尊重、動きやすさなどの機能性や防寒面を考慮し導入する学校が増えている。
     制服を考えることも教育委員会の仕事ではないか。校長会の議題となるのか。
    A:議会での議論なので意見、要望は校長会でも話していく。

    定額乗合タクシーの実証実験の結果について
    Q:定額乗合タクシー実証実験の結果はどのようか
    A:検証結果は委託業者から12月末に出る(12月5日の質問日では結果がわからない)
    Q:利用実績は1日17人であり、目標とした150人を下回り、2カ月間の利用者は696人でサンプルとしては少ない。PR等の準備不足も考えるとN-バスの収支率よりも高く満足度は80%なので藤ヶ丘駅までの乗り入れ、料金なども見直して来年度も実証実験をしないか
    A:少ない利用状況であった。公共交通の在り方にも連動していくのでこれも踏まえて12月末に出る委託業者からの検証結果を待ちたい。

    岩作地区の狭い道路解消について
    Q:岩作旧市街地地区まちづくり推進会議から狭あい道路解消の提言書が出され2年が経過した。進捗状況は。
    A:道路の中心線測量と境界確定を実施し、今年度は塀などの物件補償調査をしている。その後、用地買収を実施して工事に入る。
    Q:整備優先順位1位の市道は道路幅員4m未満でゴミ収集車、緊急車両も通れない。道路に面した地権者全ての用地買収後に拡幅工事に入るのか。
    A:交差点間単位で、用地買収完了箇所から順次拡幅していく。

    ※合計6項目質問しましたが、議会だよりの文字数は700字程度となっているので3項目にしぼりました。
     議会だよりは来年2月号の市広報と一緒に配布されます。16人の議員の質問や委員会審議の様子も掲載されます。市広報の間に挟まって配達されてしまいますので、ん?厚いな~と感じたら議会だよりですのでご覧くださいね。宜しくお願い致します。v( ̄∇ ̄)v

    12月14日(金)ー 長久手市東部丘陵地区内にある松杁地区から土砂を採掘する計画が昨年12月に第1回目の説明会が行われました。近隣の住民の中には井戸水を利用している方、昔から湧水を利用して稲作や畑をしている方々がいます。
     3月に第2回目の説明会が行われた後、地元の方から相談を受けて6月議会の一般質問で取り上げました。
    (本年4月の現地写真です。)↓
     30年4月20日②

     30年4月20日⑲

     30年4月20日⑱
    このように湧水が豊かで、市の環境基本計画や愛知県の都市計画マスタープランの中にも東部丘陵の保全が書かれています。
     長久手市でも以前、産業廃棄物を土砂採掘した後に埋められるという大きな事件が報道された苦い経験があります。その後市では「通称・土取条例」をつくり事業者と土地の所有者に厳しい条件を課しています。

    3回目の説明会12月14日(金)の夜、私はこの地区に住んでいませんが広い意味での地元住民として会場の公民館へ出かけました。初参加で、知らない方々ばかりでとても緊張しました。しかし、地元に住んでいる伊藤議員も参加していましたので少し安心しました。

    この日の説明会は7月7日にこの地区の区長名で市に提出された「地元住民の反対意見」
    ・井戸水の枯渇
    ・水田の水の枯渇(湧水)
    ・工事排水による下流域への影響(泥水等)など11点に対する回答でした。

    【事業者へ私も質問しました】
    ・4万㎥土砂を堀り、4万㎥埋め戻す。この間、井戸が枯渇した場合は補償するという誓約書が資料として配布されましたが、工事に起因しての井戸水の枯渇という事について、会社側が調査するという記載がない。
    →事業による被害に対しては全て「工事保険で対応」するということで、住民は保険会社と交渉することになります。本当に迅速に補償してくれるのでしょうか。

    ・会社の経営状況において、被害があった場合の補償金を内部留保しているのか→個人で起こした会社で大きな会社ではないので「工事保険で対応する」。またHPは作成していない。→何かあった場合、会社は刈谷市なのですぐに連絡が取れるのでしょうか。補償する内部留保金があるのかないのか回答はありませんでした。

    ・埋め戻す土砂については、東郷町赤池の造成地から運ぶ計画だが、分からない部分もある。
    ・もし、事業者が補償できない状態になった場合は土地所有者が、代わっておこうことになっています。その中には県外、市外の地権者が多く、地元の方は2人だけです。
     →→ 不安な要素がますます見えてきました。

    (里山になっている土地を、個人所有とはいえ貯水池まで作って土を掘っていきます)
     30年12月16日
     長久手の良さは西部は区画整理により都市化されベッドタウンですが、東部には丘陵地が広がり緑豊かなまちです。これ以上自然を破壊してほしくない。緑は一旦失われると元に戻るのには数十年必要です。近年の集中豪雨を考えると人災にもつながりかねない事業です。

     2000年に東海地区を襲った集中豪雨が長久手を襲った場合、写真の下流域は大きな浸水被害にあうと、事業者自らが答えました。 o○.。o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。o○.。o○

    12月15日(土) オーケストラの練習に参加。次回定期演奏会メインの曲シェヘラザードを弦楽器だけの分奏練習。
     事前に演奏を聴きながら楽譜を読みましたがヴァイオリンのソロやハープなど楽器の種類が多く、これらの特別な楽器はプロの奏者を招くので演奏会が近くならないと一緒に練習はできません。
     30年12月15日①
    リムスキーコルサコフ(ロシアの作曲家)のこの曲は「アラビアの千夜一夜物語の語り手シェヘラザードの物語をテーマとしています。物語をテーマとしているので楽譜には色々な操法も出てくる。ヴァイオリンのソリストがいないと曲が繋がらずとても練習は大変。

    そこで「千夜一夜物語」を調べてみました。(Wikipediaより)
    ・シャフリヤール王は一番目の妻の不貞を発覚した怒りから、処女と結婚しては翌朝に処刑していた。殺害が続いた時、大臣の娘のシェヘラザードは王の愚行をやめさせるために王と結婚した。

    ・シェヘラザードは夜の間中話続け、夜が明けると口をつぐんだ。王は新しい話を望んでシェヘラザードを生かし続け、千と一夜の物語を語り終える頃には2人には子どもが産まれていた。王は子どもが出来たことを喜びシェヘラザードを殺さず正妻にした・・・。

    千夜一夜物語を知ると曲のイメージが湧いてきてとても練習が楽しくなりそうな感じがしてきました。ゲストコンサートマスターの平光真彌氏のソロが楽しみです。平光氏は文化の家の「オンパク」事業の一環で9月に議場コンサートで演奏してくれたヴァイオリニストでもあるので期待が膨らみます。

    練習会場は尾張旭市中央公民館でした。市内の施設を借りれない時は隣のまちの施設を借ります。玄関ロビーをふと見ると、え~こんなに公民館があるの??と(@_@)しました。
     30年12月15日②
    ・市内各地に計10か所ありました。ほとんどの公民館には駐車場が20台~30台ほどあり鉄筋2階建て。良く見ると小学校が9校、なので校区に一か所公民館があります。
     市の歴史が違うので一概に言えませんが、身近に研修室や会議室があるってサークル活動には便利ですね。
      30年12月15日③
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    12月12日(水) 私は教育福祉委員会の委員です。付託された議案は8件ですが、内3議案は指定管理者の指定についてです。昨夜は遅くまで、指定管理者選定委員会の議事録要旨を読みました(全17ページ)が委員からは厳しい意見が出ていました。
     30年12月12日②

     30年12月12日①
    福祉の家温泉交流施設・田園バレー事業施設と、福祉の家デイサービス、市が洞保育園の3つの指定管理について、多くの質問が集中しました。温泉については主に佐野議員、福祉の家デイサービスと市が洞保育園は私と林議員です。

    市が洞保育園(公設民営)について→新たに5年間指定管理へ
    ・市が洞児童館と保育園をセットで指定管理しています。H31年度から児童クラブを新規で開設することが佐藤議員の本会議質疑で明らかになりました。私はこれを引き継いで質疑。多目的作業室46㎡で第2児童クラブとして28人の運営費も来年度の指定管理料に含めることがわかりました。

    ・5年前は公募して、現在の業者が83.1点で決定されましたが今回は公募しませんでした。しかし点数は76.35点で△6.75点です。審査基準の「人員の配置、確保、育成」の減点幅が大きく指定管理者選定委員会でも意見が出ていました。また5年間任意継続とした理由は、自己評価、市の事業評価、第三者評価を行っており運営に重大な指摘がなかったという答弁でした。
    ※保育士の確保、配置は待遇面とも関係あり、大きな問題です。市は公立保育園の給付制度を参考にしながら指定管理料を増額します。

    ・障害児の預かりは市全体で51人中6人を受けていました。一時保育、延長保育は指定管理料とは別に収入となりますがH29年度は400万円ほどありました。

    福祉の家デイサービスは社協が行っています。18人定員のところ障害者デイも行っており利用率は80%で人気があります。しかし、民間の利用率が66%と低く民業圧迫になるという理由で指定期間を来年度1年間として閉館します。また現在このエリアの隣で障害者の通所施設を行っている指定管理者の期限が来年に終わるのでエリアを合体してあらたに指定管理するというものです。

     <納得できません!>
    利用者目線で考えていない。利用率が高い施設は介護職員が頑張っているからと思います。正職員2名、臨時職員15名は失業します。現在の利用者さんは利用率の低い所に移ります。利用率の低い市内の施設の中には、市長の設立した施設があります。
     日頃、市に出来ないことは社協にお願いをしており、この議案では社協は半官半民なので民業圧迫という。選定委員会の点数は85.40と評価が高いのに疑問です。既に社協のトップとはあと1年で閉館となる話はついているかもしれませんが、利用者さんはケアマネさんと相談して移転先を探すことになります。介護職員の首きりです。
     ※反対:大島、林委員→賛成多数で可決((# ゚Д゚))

    (株)長久手温泉=福祉の家温泉施設(ござらっせ)&あぐりん村(田園バレー施設)
    ・佐野議員が前回の審査議事録をもとに細部にわたり質問しました。
     この施設は市が税金で温泉を堀り、施設を建築しました。当時町会議員であった私は、場所の選定や高額な用地買収費などの詳細を知っており疑問の塊でした。毎年赤字が続き、ついにH26年から入湯税を市に払うことを止めて黒字経営になってきました。
    ※H26年度からH29年度までの4年間、市は(株)長久手温泉に4檍2,000万円支出、(株)長久手温泉から市への支出は3檍7,500万円。差額は約4,500万円。しかし佐野議員の追及で内部留保金額が入湯税を止めてから温泉だけで5,500万円あることが判明しました。
     H31年度からH34年度にかけて福祉の家全体の大規模改修工事を実施しますが、市が全額支出するのか説明がありません。

     ※反対:佐野委員、林委員、大島→反対多数で否決!

    所管事務調査では「上郷保育園等の複合施設」について説明を受けました。
    ・保育園、児童館、児童発達支援センターを現在の農村環境改善センターのグランドに建設します。来年の6月に入札して約2カ年をかけて建設します。
    ・現在基本設計と住民の意見を聞くワークショップを開催していますが、全体の工事費が約14億円と聞き、委員一同(@_@)しました。木造2階建て。プールは2階に設置。

    ・果たして、中期財政計画ではH34年には19億5千万円が最大財源不足となることが指摘されています。保育園という施設の用途、ランニングコスト等ライフサイクルコストも検証して木造か鉄筋か決めるように9月議会で一般質問しましたが、全く検証されていないことがわかりました。
     30年12月12日③
     委員会が終わったのは夕方です。長い1日、波瀾に満ちた委員会でした。
    政党政治をしている国会ならばいざしらず、小さな自治体の議会で「反対討論をする」ということが議員にとってどんなに精神的に苦しいことか・・思い切り噛みしめました。
     反対した議案の当事者となる温泉の支配人も、来年で閉鎖となるデイサービスの社協の職員も同じ市内で働いており顔が見えます。すぐ隣にいます。川 ̄_ゝ ̄)ノ

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