2018年02月

      長久手市議会は議長を除くほとんどの議員が一般質問を行います。私がまだ町会議員のころは、いわゆる野党(政党所属議員)だけが行っていましたので5名ほどでした。町政のころは議員と言えば名誉職といわれ地域の代表者が選出されていましたが、現在は自分の意思で選挙に出てきている証ですね。皆さんが一斉にまちに出て市民の方々から市政への要望をお聞きするのでとても頼もしい市議会であると思います。

     最終日の今日は5人が登壇しました。偶然にも新人議員だけの日となりました。来年の春は改選を迎えます。間もなく4年目を迎える皆さんは質問に丁寧に真摯に向き合い、自分なりに工夫して意見を述べていました。

    【質問ピックアップ】どの質問もとても勉強になりました。
    地域で子どもを育む環境整備の一つとして両親が夜間勤務する子どもの預け場所の必要性は→「考えていない」という答弁に、一考もしない返事に唖然としました。 食品ロス「おいしい食べきり」全国キャンペーンの30・10運動を推進しないか→市内の飲食店で展開します。

    自転車保険の加入について、名古屋市は条例で加入を定めている。→(答弁)本市は名古屋市と隣接しているので自転車保険加入義務化をしていく。IKEA周辺の区画整理地内等には7千人のまちができる。現在生鮮食品を扱うスーパーがないが、どうするのか。→スーパーが立地可能な土地はあるので生活利便施設も考慮して区画整理事業を進める(答弁)Good!

    社会インフラとして、電柱の地中化をしないか。→景観、良好な視界、歩行空間の確保などのメリットは理解しているが1㎞=3~4億円という経費が必要で400mを無電柱化するのに7年ほどかかるというディメリットもある・・質問者も答弁者もしっかりと調べて、無電柱化が当面は困難という議論は、とても爽やかでした。

    今期、毎回議論になっている小中学校へのエアコン設置について→WBDT(暑さ指数)を計ったので平成30年、教育振興基本計画の中で検討する(教育委員会答弁)、しかし、市長は「暑い時は汗をかくべき」と、相変わらずいつもの自分の考えを述べました。

    まちづくり条例について、「職員の役割と責務」「市民参加と協働」についての質問は鋭かったです。本市には立派な「市民憲章」があるがこれを示して条例を作成したのか・・。 敬老の日はお祝いの日である。昨年度大幅に支給年齢を限定したが問題である。経過措置を講じないか。(昨年12月議会では私も含めて3人が取り上げましたが、30年度の予算書はカットしたままの予算が上程されています)

    明日からは3月です。今年の冬は寒さが続いたせいか、向かいの梅畑は2月になっても一向に花が咲きません。ところが、夕方見ると一つ、二つ・・開花していました。良かった~
     30年2月28日②

     30年2月28日①
    ・毎日、この梅の木を見ています。市街化区域なので、知らない間に家が建ちませんように~。唯一季節を感じさせてくれる梅畑です。 地主さん、宜しくお願いします。v( ̄∇ ̄)v

     昨日の代表質問は6名でした。時間延長をして終わったのは夕方6時頃です。今日は5人の質問を一日聞きました。市内をよく歩き一人一人の市民の要望をどのようにしたら実現できるのか工夫して取り組んでいました。
    60分の質問が終わると15分休憩となります。私は昨日出番が終わったので気持ちにも余裕がありました。午後は1時に再会です。ふと議場をみると建設部のお二人の方が既に自席に座っていました。議場から最も遠い職場なので早めに来られるのかな~↓(お二人の職員には許可をいただけました(@_@))
     30年2月27日②

    美しいまち条例からみる「まちの環境美化」について。自転車通学について(これは私も3年前に質問:全く前進していません・・そもそも教育委員会が必要性を感じていない。子どもの視点で考えてほしい!)

    平成30年度4月の待機児童数=56人(内訳1歳児39人、2歳児17人)・・なかなか減らない。消防行政では本市のはしご車は6階建てまで対応。しかし31m以上の高層住宅は29棟。しかし、4月からの広域化により30~40m対応のはしご車が使用できる。

    本市には宿泊施設がゼロである。民泊新法への見解と住環境は→モリコロパークや長久手温泉など、近くにホテルがあるといい場所は調整地域なので法的に建設できません。 民泊の届け出は3月15日から始まるが、愛知県が条例を定めるのでそれを見定めないと難しい。

    中高年の引きこもりと対策は?(2名の議員が取り上げました)

    日赤や赤い羽根共同募金を自治会長に集金依頼しているが法的根拠はあるのか(これは以前私もよく似た角度から質問しました) 空き家を利用したグループホーム等の整備は?

    皆さんよく考えて質問していました。夕方は4時半頃終わったので駐車場から青空が良く見えました。白いお月様。。。
     30年2月27日①
     青空はいつ見てもいいです。飽きませんね。💛

     2月最後の3日間、26日、27日、28日は長久手市議会は一般質問です。初日は会派の代表質問でした。政策グループガイアは私が行いました。
     30年2月26日①
    ・午前9時半から一人60分の持ち時間で質問が始まり、関連質問は会派所属議員が5分内で行いました。
    午後の一番目に登壇しました。私が書いた発言原稿を仲間の上田議員に事前に渡して、足りない所を補足的に質問していただく段取りです。
     いつも時間が足りないので、今回はあらかじめ質問での「獲得目標」を明確にして臨みました。その結果、答弁が「はい、検討して実施します」と解釈できる項目が2項目あったので少しゆとりをもって時間内にできました。
    ・傍聴者からは、いつもより「パンチがなかったね。静かだったね」という感想でしたが、政策の提案が実るわけなので追求型にはなりませんでした。しかし、市長への施政方針は、具体的な事ではなくあくまで「方針に対する考え方」でしたから、少し打打発止の議論となりました。
     30年2月26日②
    【1項目・・施政方針について】
    Q1:市長は30年後、50年後に訪れる少子高齢社会のために、今後は市民主体のまちづくりをすると言っているが、就任から7年間どれくらい市民に理解され、また具体的にはどのような事業をしたのか。
    A:およそ6年間で59億円。ハード面ではリニモ古戦場駅周辺整備、保育所建設など・・。(疑問)え?これって税金で普通に行われた事業で一体どこが「市民主体ななの?」と。
    Q2:施政方針の中から、最適で質の高い公共サービスの推進が感じられない。
    A:多くの市民が参加することで、限られた財源、人材を有効活用に使って市民同士が交流し生きがい、役割づくりになる・・。
    (疑問)質問の主旨に応えていない!大事なことは「市政の現状と将来に対する課題を丁寧に伝えることからはじまるのでは。いきなり30年後、50年後を解いても将来の危機をあおるだけです。
    Q3:地方自治の本旨とはどのようなものと考えているのか。
    A:市民がまちづくりの当事者として役割を持つことが自分に居場所があり必要とされている、こういう実感を持てるようにしていく。(疑問)地方自治は団体自治と住民自治に分けられています。この両輪が機能してはじめて住みやすいまちになるのでは。最近の市民に対する保育料の加徴収、議会に対しては議案の撤回、間違い、差し替え等々、ミスが目立ちます。市長には行政の最低限の基本的な仕事をまずはしっかり行える市役所にしていただきその上で市民の意見が反映される住民自治を行って頂きたいと思いました。

    【2項目目・・男女共同参画に立った市政を】
    ・最近の市の広報には必要以上に女性と男性を区別し、性別によりイメージを固定化した表現が多い。「広報ガイドライン」を作成して、全ての職員がジェンダーフリーという視点にたって職務に取り組んでほしい。
    ・答弁では、長久手市の男女共同参画基本計画にも書かれているので研究して取り組み、今後作成される市の計画には適切な表現になるよう努めるという100%の答弁でした。

    【3項目目・・減災と言う視点での防災行政を】
    政府の地震調査委員会は南海トラフで30年以内にマグニチュード8~9級の巨大地震の発生確率は70%~80%と引き上げた。
    ・地震時の自宅や近隣での危険は「火災発生」が1位で80%です。通電火災防止のために減震(感震)ブレーカーの役割が大きい。最近では多くの市町村で補助制度を設けているので、市に貢献している企業がこのブレーカーを作っているので補助制度をもうけないか。→1年半前にもある議員が同じ質問をしたが、その後の調査研究で本市に相応しい補助制度を考えてみるという答弁でした。(Good!)
    ・震災時の安否確認「わが家は大丈夫!黄色いハンカチ作戦」をしないか。これは「わが家は大丈夫だから他の人を助けてほしい」という目印に黄色いハンカチを道路から見える所に掲げることです。安否確認が短時間で可能です。答弁は現在2つの団体が「黄色のタオル」「無事カード」を使っている。現状の取組は始まったばかりです。黄色いハンカチに統一することにより全市的に広がるのではと思っています。
    ・消防団員が活動しやすい環境づくりの一つとして、勤務先等に消防団活動への協力と理解をお願いする文書を送らないかと言うものです。愛知県消防操法大会出場団員には勤務先にご迷惑をおかけしている旨の文書を送付しているが、一般団員へも市としての「誠意」を示してもよいのではないか。

    約2か月前から構想を練って臨みましたが、何回たっても「満足」という出来ではありません。今年度は部長が5人も交代したので、答弁がなかなか噛み合わないな~という場面が多々あります。

    この「議会の華」である一般質問が終わった日は、何とも言えない解放感をかみしめます。💛

     2月21日、昨年3月から1年かけて7回開催された長湫中部1号緑地の再整備計画ワークショップが最終回を迎えました。翌日は議会開会日。迷ったけれど参加してきました。このワークショップのきっかけを作った市民の一人として最後まで整備計画を見届けたかったからです。
     この緑地の一部に長湫北保育園が建てられる計画を知り、その時から始まった住民運動から3年後の現在は、保育園も2年前に工事が着手され、昨年4月に移転してきました。残された芝生広場をどのような公園にしていくのかをテーマに、毎回市の職員、近隣住民、隣接住民、保育園の延園長先生など多くの関係者が参加してきました。それぞれの立場から色々な意見が出ましたが、最後は「隣接住民」の「芝生を沢山残してほしい」という思いがまとまり敷地の図面が決まりました。↓ワークショップの足跡
     30年2月21日⑤

     30年2月23日②

     30年2月23日①
    この日のテーマは「地域・保育園・市で一緒に緑地や地域のことを考える」という事でした。コンサルさんの社員の方とも顔なじみになり、地域の方は自分のグループ発表も積極的にするようになりました。
     30年2月23日⑦

     30年2月23日⑥
    ところが、問題発生。公園は平成30年度実施計画、31年度工事という事がわかり、もう一年ワークショップがあることを聴かされたのです。地域住民の方々は、ちょっと理解できません。私もです。今まで十分意見を述べてきたのでなぜもう一年ワークショップを実施するの~という疑問が噴出しました。
     結局、来年度のことは再度希望者を募って出発するということになりました。参加者全員が一言づつ感想を述べて、記念写真を写して分かれました。市は31年度の工事の時には市民に芝はりやブロックの積み立てにも参加してほしいと話しました。
    (コンサルさん)
    ・市からは再整備計画だけ依頼されたが、これに関わったことで芝生広場に愛着ができた。参加すると愛着が広がる~いいワークショップだったと思った。
    (市・みどりの推進課)
    ・8回という長丁場だった。行政の足りないことを教えて頂だくことで勉強になった。
    市と市民の求めていた芝生公園が一致して良かった!私もこの言葉を最後にお聞きして感無量になりました。
    会場として一年通った保育園も季節ごとに壁の飾りも変わり、孫と同じ年齢の子どもが作った作品をみて嬉しかったです。↓
     30年2月23日③
    (0歳、1歳の子どもたちはこのベビーカーでお散歩にいくんだな~)
     30年2月23日④
    夜の長湫北保育園。
     30年2月23日⑤
     移転して1年、夜9時半を過ぎても職員室には何人かの保育士さんが仕事をしていました。
    お世話になりました。園児も、地域の人々も楽しめる芝生緑地広場の完成が楽しみです。ありがとうございました。('▽'*)ニパッ♪

     3月定例議会の2日目は多くの議員が質問しました。私も諸般の報告や予算案、まちづくり条例等、積極的に疑問に対して質問しました。
     先日の議会運営委員会で質疑時の流れを再確認しました。まず「議長ー。〇番=議席番号」と挙手をします。
    そうすると議長が「〇番、〇〇議員」と指名し、それから起立して発言します。しっかりと自分の議席番号を確認しました。↓
     30年2月22日①
    【議案質問】
    長久手市みんなでつくるまち条例
    ・前文・・「夢と覚悟を持って・・」など情緒的な文章表現が多い。これでは法律の一種である条例としての定義を確定できない。
    ・第3条4号・・まちづくりの定義を「笑顔で暮らせる幸せなまちを実現する公共的な活動」と定義しているが、定義は誰が読んでも同じ解釈になるよう明確に定義すべき。
    ・第12条・・まちづくり組織について、「まちづくり」とは何か、はっきりしない。はっきりしないことに対して市民に努力義務を課すことは行き過ぎではないか。
    ・第14条・・地域活動団体、市民団体及びまちづくり組織の活動にたいして、財政的な支援まで議会と市がするように解釈できる。議会は予算編成権がないので、活動団体が公共的な活動をする場合、市に支援を求めると変えるべきでは。
    ・第17条・・計画的な市政運営について、市は総合計画に基づいて市政運営するとあるが、総合計画=基本構想+基本計画なので、基本構想だけ議会の議決事項とすることはおかい。議決は総合計画とすべきである。

    平成30年度一般会計予算案について
    ・予算編成は毎年秋に各課から出てきた予算要求を部長が査定して最終的に事業=予算を決める。30年度はいくら削減したのか。→約20億円削減して190億円とした。29年度は17億円削減したが30年度は社会保障関係、子育て、喫緊の課題に重点配分した。北中への防災倉庫は構想がまとまったので30年度に予算化した。
    ・悩み事相談室、市民相談室、消費生活センターは同じ場所に設置されているが誰が責任者になるのか。→室長が兼務する。
    ・リニモテラス整備事業は30年度も運営支援業務委託費があるが同じコンサルに委託していくのか→そうである。単年度ごとに委託契約で成果物を提出することになっているが議会にも情報公開はするのか。→公開請求があればする。
    ・多機関協働相談支援包括化推進事業は1,900万円が委託費であり、相談推進員の人件費である。また地域力強化推進事業委託料の約4,000万円は全小学校区=6校区に配置するCSW=社会福祉士の人件費である。社会福祉士の国家資格を持った人材の手当はあるのか。→委託で丸投げですますことはしない。
    ・公園西駅等区画整理事業で、国土交通省の外郭法人=URリンケージに包括支援業務として約1億円で業務を委託しているが、URリンケージの職員が建設部の部屋に8名ほど常駐し、職員は市民の相談を廊下で行っている。そうでなくても市庁舎全体が手狭である。本来は受託会社は独自に現場に事務所を設けるべきではないか。→廊下で市民相談に応じることがないよう財政担当と検討する。

    まだ他にもありますが主なことだけ紹介しました。議案の本会議質疑は2回までという制限があります。今後は、3つの常任委員会に分けて詳しく審査をしていきます。

    この日も、会議が終わったのは夕方でした。駐車場で近所の方とすれ違い挨拶をしたところ、わざわざ家庭菜園で作った大根を持ってきてくれました。昨日買ったスーパーの大根は普段の2倍のお値段でしたから、とてもありがたかったです。↓上=家庭菜園 下=スーパーの大根・・
     30年2月21日④
     ☆質問が終わり、ちょっと一息。゜゚*☆*☆*゚ ゜゚*☆ ゜゚*☆*☆*゚ ゜゚*☆

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