2017年03月

      今年も旅立ちの季節がやってきました。長久手市立北中学校卒業式に来賓として招待されました。実に多くの来賓の方々がいます。学区の民生委員、自治会連合会、消防本部、JAあいち尾東農協、地域の協力者、学校評議員、PTA役員、学区の小学校長、近隣の高等学校長、教育委員会委員、私は学区の議員という立場・・市内に3つの中学校がありますがこのように多くの地域の方々が子どもの成長を見守っているということを実感しました。
    29年北中卒業式②
    40人×5クラス=201名が卒業しました。一人一人校長先生から卒業証書を授与されました。生をうけて15年、きりりとした顔、統率のとれた式典・・教育ってこれから歩む人生においてとても大切なものであると思いました。

    校長先生の式辞に、ハットしました。
    「3年間の中学校課程を終えて9か年の『義務教育』を終了した。」という言葉を聞いた時、憲法第26条「教育を受ける権利=義務教育」を受けさせた保護者、教育を受けた子どもたち・・この時、本当に「おめでとう。頑張ったね」と心の底から祝意が湧いてきました。
    どこで生活しても北中は母校。同じ窓の下でみんながつながっている。個性豊かに、明るく素直に、そして先生の言葉をきいて地道に自分の人生を切り開いてきた卒業生、おめでとう。  
     胸が熱くなった校長先生の式辞でした。

    <玄関先の飾り棚には、スポーツ等で頑張ったトロフィーが>
    29年北中卒業式①
    <北中PTAだよりには、体育祭、文化祭も紹介されていました>
    29年北中卒業式⑤

    BlogPaint

    BlogPaint
    4回目の卒業式です。真新しい校舎に植えられた木々も気のせいか大きくなっていました。来月には新1年生を迎えますが、こうして北中の歴史が刻まれていくんだなとしみじみとした気持ちで学校を後にしました。

     今議会の一般質問で多くの議員が質問した一つに「市役所庁舎建替え」問題があります。やはり急速な人口増加に無理無理対応していると、この委員会室を見て思います。委員会が開催できる部屋がないので二部屋を一つにして使用します。市民が傍聴できるようになったので少し広い部屋が必要です。
    (議会事務局の職員の汗で毎議会ごとに??作られる、委員会室)
    3月2日、予算委員会一日目

    平成29年度の長久手市一般会計予算は歳入歳出それぞれ173億8千万円。予算書は450ページ。2日間で8名の委員が審査します。市の組織は32課あり1日目は16の課を審査しました。

    私が最も疑問に思った予算です。1千166万円かけて弁護士1名を採用するというものです。
     日常業務において法制執行に係る法律上の問題が増加し、また、改正行政不服審査法による制度変更に対応する必要があるから・・が提案理由です。

    ・改正行政不服審査法・・これは50年ぶりに改正されました。法律の目的は国民の権利利益の救済を図り、行政の適正な運営を確保することです。
    ・行政に不服があった時に不服申し立てをすることが住民はできます。これまでは違法性を住民側が証明しなければなりませんでしたが、行政側の不当性も判断できることが改正の特徴です。

     私も20数年前に住民からの相談で行政不服審査申し立てをした経験があります。公権力をもった町長相手に住民は情報もなく弱い立場です。訴訟にまで発展しましたから何という法律のどこに違法する・・ということを訴えた側の住民が裁判で証明しなければなりません。住民は自分たちでお金を出し合って弁護士にお願いします。行政は税金で弁護士にお願いして個人の負担はありません。公権力や膨大な情報を持っている行政側が、圧倒的に優位な立場です。なぜ、大金を出してまで採用するのか疑問でした。
     そこで、いくつか質問を致しました。
    Q 弁護士資格を持った職員が行う事務事例が、この10年間どのくらいありましたか。
    A 事例はありません。
    Q 事例ゼロならば、他にどのような必要性があるのですか。高額な給与は職務にあっていないのでは。
    A ・・・・
    Q 弁護士資格をもった人を採用して、誰にメリットがありますか。
    A ・・・行政課に配属し、市民相談の弁護は考えていない。
    Q 弁護士資格者を採用するメリットは、一体誰にあるのですか。(再度質問)
    A 行政にメリットがあります。それは結果的に市民の利益にもつながる(これは詭弁と感じました)・・。
     ※弁護士を採用している自治体・・豊田市・岡崎市・小牧市(29年度から)人口の多い豊かな自治体ですね。長久手市は今年度末15名の職員が一気に退職します。定年退職者はその内8名で部長級では5名の方が退職します。次期部長になる職員は年齢的に若くて役職のバトンタッチが上手くできるか心配されています。
     でも、なぜ「弁護士」???

    アドバイザー報償金・・21万6千円
    ・市長が市政の様々な施策を相談する事業との説明。3人の方に年4回お願いし、1回2時間、時給9,000円で1万8千円という説明でした。
     
     個人的には多くの疑問を感じた予算審査となりました。
    一輪の水仙


     柔らかな日差し 青い空 梅の花 いい季節になりました。一日中パソコンに向かう生活の中で、戸外にでると周りの風景はいつの間にか春になっていました。私の住むマンションの横には大きな梅畑があり、四季のある国に住んでいることを教えてくれます。長久手市で最初に区画整理事業が始まった地区です。周りはほとんど戸建ての家が建ち唯一残された畑です。
    この美しい空の色 空に向かって咲く梅の花 見ていて飽きません。
    29年の梅畑①

    29年の梅畑②

    長久手に住むようになって30年ほどになります。随分立派な幹だな~と思って眺めていましたが、そうだ!樹齢は最低でも30年。凄いな~。初めの頃は所有者のおじいちゃんが手入れに来ていましたが、この数年は息子さんが来ています。「おじいちゃんは、どうなさっているんですか」「元気にしているよ。でも、もう年だから枝の手入れはできないんだよ」
    (この梅の木は大粒の実をつけます・・・)
    29年の梅畑③

    ずっと、梅畑だといいな。目の前に残された唯一の自然を眺めて、3月を迎えました。

    このページのトップヘ