11月30日に開会した12月議会が閉会しました。補正予算や条例改正案など全てが可決されました。この議会は請願が3つ提出されましたので、様々な意見や議論がとびかい、傍聴者も多数みえました。
閉会日は「討論・採決」が行われるので、私も紹介議員になった請願2件に対して「賛成討論」を行いました。全会派の代表が紹介議員になった請願については慣例どうりの採択でした。しかし私も紹介議員となった「安保関連法廃止」「川内原発等再稼働反対」の請願は議長を除いて17名中6名の議員だけの賛成で不採択という結果でした。
賛成討論の原稿を書くのには3日ほどかかりました。
なぜ、安保関連法を廃止にしなければならないのか。
なぜ、原発を再稼働してはいけないのか。
議場にいる議員に賛成してほしいという一念で「なぜ」ということに焦点をしぼって考えました。
★請願「川内原発等の原発再稼働反対、原発ゼロ」の請願 賛成討論
①2011年3月11日午後2時46分に東日本を襲ったマグニチュード9の地震で、福島第一原発1・3号機のメルトダウン。1・3・4号機の水素爆発という過酷な原発事故を忘れてはならないこと。
②原発の特殊性 原発が持っている本質的な危険。運転停止後も電気を利用して水によって核燃料を冷却し続けなければならないこと。「運転停止」「冷やす」「放射能を閉じ込める」の3つの要素がそろって初めて原発の安全性が保たれること。
③日本は世界一の地震大国であり全世界の1割の地震が日本列島で発生し世界の中でも特殊地帯であること。
④核のゴミ対策が確立されたいないこと。原発は 「トイレのないマンション」状態であり、国内には最終処分場がない(高レベル~低レベル放射性廃棄物)。使用済み核燃料をガラス固体化し地層処分することが14年前に決まったが、候補地の公募をしても未だ応募自治体がない。
⑤原発再稼働差し止め裁判・・福井地裁は再稼働を認めない判決を2度決定した。
〇2014年5月21日 大飯原発3・4号機運転差し止め処分 国富の喪失とはそこに根を下ろした国民生活を取り戻せ亡くなることであり、原発停止が豊かな国土の喪失ではない・・という処分命令の発令。
〇2015年4月14日 高浜原発3・4号機も再稼働差し止め処分決定。
★請願「安全保障関連法の廃止を求める意見書を国に求める」請願 賛成討論
①昨年9月19日、この法案は多くの国民の反対を押し切って成立しました。集団的自衛権行使が容認され、11月から自衛隊は「駆けつけ警護」「宿営地共同防護」が可能になりました。この新たな任務を付されて南スーダンへ部隊が派遣された。南スーダンの治安は非常に悪く、「国連南スーダン派遣団」の指揮命令系統のトップが不在の中、新たな任務につく自衛隊員の命を誰が守るのか。
②稲田防衛大臣はわずか7時間の滞在で「治安は比較的落ち着いている」といっているが戦闘のあった地域を避けて通っいる。
③南スーダンへの支援は、軍事ではなく、紛争当事者への外交的働きかけ、国造りの支援、避難民への人道支援ですべきである。
④請願者には孫がいる。「子どもや孫にづっと平和をつなげたい」と・・私自身も孫たちの成長を見るとなぜ「個人」や「命」が尊いのかそして、憲法第9条に謳われている平和主義の普遍的な価値を孫たちの姿が教えてくれている。
⑤戦後71年、日本は世界の国々から平和国家としての不動の地位を得てきたが、この安全保障関連法により、この地位を自ら捨て去ることをしてはならない・・。長久手市民の総意として、議会で総理大臣、両院議長に廃止を求める意見書を送ることには何も問題はない。
人類は、スリーマイル島原発、チェルノブイリ原発、福島原発と、3回にわたる過酷な原発事故を経験しました。福島原発の廃炉への道筋は全く見えず、廃炉・賠償に21、5兆円ともいわれています。放射性廃棄物は数十万年の隔離が必要です。人類が完全に管理できない、また制御できない技術である原子力、私たちの世代で終了させることができない原子力をこれ以上動かしてはならないと思います。
私の賛成討論はA4用紙に計5枚になってしまい、長文でした。理由は、原発には反対だが・・・と言ったにもかかわらず再稼働には賛成の立場の会派が二つありましたので、何とかしてその二つの会派の議員に賛成していただきたかったからです。そうすると4名が賛成して10対7で採択される可能性があったからです。
今期の議会の中で、最も白熱した議会でした。しかし、とっても残念な結果に終わりました。6名の壁を超える時がいつかくると期待し、前向きに考えていこうと思っています。
(議会閉会後に市役所等再整備構想作成業務の説明がありました。)
移転新築 → ✖ ・ 建替え → 〇
長久手市の人口が急激に増加して市役所が増築、増築で広げられ対応できない状態になってきました。その為、市役所北側の一区画の「田」を購入して体育館等も含めた再整備計画が議会に示されました。しかし、このプランは愛知県条例に抵触して「移転」ができないことが判明して現在地への「建替え」しか方法がないことがわかりました。構想を作成したコンサルのミスと市から説明があり、「建替えプラン」の構想が示されました。それが、上の写真です。
(下の写真は、これに必要な取得用地の場所と広さです)
しかし、このことに対するある議員の質問に対して、部長と市長の答弁が議場で違った答弁となり問題になりました。結果は、市長の答弁が尊重されて、上の写真の構想は、「構想作成業務の終了」ということで事業が終了となりました。構想は棚上げされコンサルへの委託費(税金)は事業の終了により無駄になりました。
議場での答弁については執行部は市長と調整して行なっているのですが今回はどうしたのでしょうか。数百万円の委託費は一体誰が払うのか・・当然市民ですね。これは、議会のチェック以前の問題と思います。
また、消防の広域化の中間報告もありました。単独の「長久手消防」が平成30年4月から4市1町(みよし市、日進市、東郷町、豊明市、長久手市)で構成する「一部事務組合」方式になる協議が現在進められています。資料には広域化による「メリット」しかありません。ディメリットは全くないのでしょうか。まだまだ奥の深い課題が沢山ある長久手市を実感した12月議会でした。
閉会日は「討論・採決」が行われるので、私も紹介議員になった請願2件に対して「賛成討論」を行いました。全会派の代表が紹介議員になった請願については慣例どうりの採択でした。しかし私も紹介議員となった「安保関連法廃止」「川内原発等再稼働反対」の請願は議長を除いて17名中6名の議員だけの賛成で不採択という結果でした。
賛成討論の原稿を書くのには3日ほどかかりました。
なぜ、安保関連法を廃止にしなければならないのか。
なぜ、原発を再稼働してはいけないのか。
議場にいる議員に賛成してほしいという一念で「なぜ」ということに焦点をしぼって考えました。
★請願「川内原発等の原発再稼働反対、原発ゼロ」の請願 賛成討論
①2011年3月11日午後2時46分に東日本を襲ったマグニチュード9の地震で、福島第一原発1・3号機のメルトダウン。1・3・4号機の水素爆発という過酷な原発事故を忘れてはならないこと。
②原発の特殊性 原発が持っている本質的な危険。運転停止後も電気を利用して水によって核燃料を冷却し続けなければならないこと。「運転停止」「冷やす」「放射能を閉じ込める」の3つの要素がそろって初めて原発の安全性が保たれること。
③日本は世界一の地震大国であり全世界の1割の地震が日本列島で発生し世界の中でも特殊地帯であること。
④核のゴミ対策が確立されたいないこと。原発は 「トイレのないマンション」状態であり、国内には最終処分場がない(高レベル~低レベル放射性廃棄物)。使用済み核燃料をガラス固体化し地層処分することが14年前に決まったが、候補地の公募をしても未だ応募自治体がない。
⑤原発再稼働差し止め裁判・・福井地裁は再稼働を認めない判決を2度決定した。
〇2014年5月21日 大飯原発3・4号機運転差し止め処分 国富の喪失とはそこに根を下ろした国民生活を取り戻せ亡くなることであり、原発停止が豊かな国土の喪失ではない・・という処分命令の発令。
〇2015年4月14日 高浜原発3・4号機も再稼働差し止め処分決定。
★請願「安全保障関連法の廃止を求める意見書を国に求める」請願 賛成討論
①昨年9月19日、この法案は多くの国民の反対を押し切って成立しました。集団的自衛権行使が容認され、11月から自衛隊は「駆けつけ警護」「宿営地共同防護」が可能になりました。この新たな任務を付されて南スーダンへ部隊が派遣された。南スーダンの治安は非常に悪く、「国連南スーダン派遣団」の指揮命令系統のトップが不在の中、新たな任務につく自衛隊員の命を誰が守るのか。
②稲田防衛大臣はわずか7時間の滞在で「治安は比較的落ち着いている」といっているが戦闘のあった地域を避けて通っいる。
③南スーダンへの支援は、軍事ではなく、紛争当事者への外交的働きかけ、国造りの支援、避難民への人道支援ですべきである。
④請願者には孫がいる。「子どもや孫にづっと平和をつなげたい」と・・私自身も孫たちの成長を見るとなぜ「個人」や「命」が尊いのかそして、憲法第9条に謳われている平和主義の普遍的な価値を孫たちの姿が教えてくれている。
⑤戦後71年、日本は世界の国々から平和国家としての不動の地位を得てきたが、この安全保障関連法により、この地位を自ら捨て去ることをしてはならない・・。長久手市民の総意として、議会で総理大臣、両院議長に廃止を求める意見書を送ることには何も問題はない。
人類は、スリーマイル島原発、チェルノブイリ原発、福島原発と、3回にわたる過酷な原発事故を経験しました。福島原発の廃炉への道筋は全く見えず、廃炉・賠償に21、5兆円ともいわれています。放射性廃棄物は数十万年の隔離が必要です。人類が完全に管理できない、また制御できない技術である原子力、私たちの世代で終了させることができない原子力をこれ以上動かしてはならないと思います。
私の賛成討論はA4用紙に計5枚になってしまい、長文でした。理由は、原発には反対だが・・・と言ったにもかかわらず再稼働には賛成の立場の会派が二つありましたので、何とかしてその二つの会派の議員に賛成していただきたかったからです。そうすると4名が賛成して10対7で採択される可能性があったからです。
今期の議会の中で、最も白熱した議会でした。しかし、とっても残念な結果に終わりました。6名の壁を超える時がいつかくると期待し、前向きに考えていこうと思っています。
(議会閉会後に市役所等再整備構想作成業務の説明がありました。)
移転新築 → ✖ ・ 建替え → 〇
長久手市の人口が急激に増加して市役所が増築、増築で広げられ対応できない状態になってきました。その為、市役所北側の一区画の「田」を購入して体育館等も含めた再整備計画が議会に示されました。しかし、このプランは愛知県条例に抵触して「移転」ができないことが判明して現在地への「建替え」しか方法がないことがわかりました。構想を作成したコンサルのミスと市から説明があり、「建替えプラン」の構想が示されました。それが、上の写真です。
(下の写真は、これに必要な取得用地の場所と広さです)
しかし、このことに対するある議員の質問に対して、部長と市長の答弁が議場で違った答弁となり問題になりました。結果は、市長の答弁が尊重されて、上の写真の構想は、「構想作成業務の終了」ということで事業が終了となりました。構想は棚上げされコンサルへの委託費(税金)は事業の終了により無駄になりました。
議場での答弁については執行部は市長と調整して行なっているのですが今回はどうしたのでしょうか。数百万円の委託費は一体誰が払うのか・・当然市民ですね。これは、議会のチェック以前の問題と思います。
また、消防の広域化の中間報告もありました。単独の「長久手消防」が平成30年4月から4市1町(みよし市、日進市、東郷町、豊明市、長久手市)で構成する「一部事務組合」方式になる協議が現在進められています。資料には広域化による「メリット」しかありません。ディメリットは全くないのでしょうか。まだまだ奥の深い課題が沢山ある長久手市を実感した12月議会でした。