尾張東部衛生組合・春丘センターは長久手市・尾張旭市・瀬戸市の三市が運営している一般家庭のごみ焼却施設です。三市から各5名、計15名の議員が集まって組合議会を設置しています。今日は臨時議会が開催されて新メンバーで役員を決めました。議長は昨年度から続けて尾張旭市の牧野一吉議員が、副議長には長久手の私が指名推薦されました。また識見監査委員と議選監査委員も承認されて、29年度がスタートしました。

議会終了後、工場見学に参加しました。この施設は私が長久手町議に初当選した翌年完成したので25年ぶりに訪れました。当時は最新の施設で焼却灰の量も減少した記憶があります。谷底にゴミを埋めていましたが、あまり焼却しないで埋めていたのでついに小高い丘になってしまい、最終処分場の問題が全国的に問題になっていました。その為、「廃棄物処理法」ができて、「市民の責務」としてごみの減量が明記され、廃棄物を「ゴミ」と「資源」に分別して資源循環型社会を進めてきました。3R=リサイクル・リユース・リデュースが進められて私たちもゴミ出しカレンダーを見ながら、燃えるゴミ、燃えないゴミ、資源となるゴミ・・等々に分別して出すようになりました。最も大きな市民の責務はゴミの「有料化」でした。当時の議会でもゴミ袋の有料化で多くの意見がでたことを覚えています。

 このような廃棄物処理の25年の歴史を思い出しながらの工場見学でした。
①不燃粗大ごみを破砕しています(民間委託)
 29年春丘センター⑦
②可燃物と一緒に出されたアルミ缶が、未だこのように沢山あることに驚きました
 29年春丘センター⑤
③焼却炉(燃えているときの温度は約1000度・・ダイオキシンもでているのでこのような装備でアルミ取り作業をしています。これをしないと焼却炉が傷んでしまいます。
29年春丘センター④
④中央制御室・・工場内の運転データの記録や、燃焼状況を集中監視しながら各機器の制御をしています。
 29年春丘センター③
⑤可燃ごみのピットです。ごみクレーンで高く持ち上げて、パット開いてゴミを落としかき混ぜてから焼却炉へ投入しています。(燃えやすいように)
 29年春丘センター②
⑥蒸気タービンと発電機です。ボイラで発生した蒸気エネルギーを利用して発電し、工場内の電力をまかない、余剰電力は売電しています。
 29年春丘センター⑧
⑦ごみ投入場です。
 29年春丘センター①
⑧次々とごみ投入ステージに収集車が来て、ピット内へゴミを投入していました
 29年春丘センター⑩

 29年春丘センター⑨
⑨工場を断面にした模型がありました。小学生も工場見学に来ているそうです。
 
29年春丘センター⑥

 この組合は、工場の他に埋め立て処分場も管理・運営しています。今年度の視察は、瀬戸市北丘町にある最終処分場にする案となりそうです。埋め立て期間は45年の計画で建設されて、後30年は大丈夫という説明でした。しかし可燃物焼却炉に付いたアルミを見て、市民がゴミ減量のための分別意識をしっかりもっていかないと処分場も計画通りに長持ちするか心配になりました。

 下流域で生活した人々のゴミを上流域の山に埋める・・この姿は25年前と変わってはいません。レジ袋の廃止、マイバッグ持参の買い物・・少しづつ消費者の意識も変化してきました。小学生の工場見学の取組など教育面での啓発も大切だなと思いました。 v( ̄∇ ̄)v