今日は憲法施行70年。今でも憲法の三原則だけはすぐに言えるようにポケット版の日本国憲法の本をカバンに入れています。
国民主権
基本的人権の尊重
平和主義  この頃は与党と改憲に前向きな野党の改憲勢力が衆参両院で三分の二を占め、数の上では改憲発議が可能な状態になっているから、国政選挙のたびにその結果が気になっています。
 
地方政治に参加していても、議会運営の細かな点で、憲法に明記された理念が無頓着にされている場面を体験しました。その代表的なことが議会が発行している「議会だより」の編集過程で昨年おきました。
 議会だよりは議会だより編集委員会が編集していますが、その中の「一般質問」のページは議員個人が自分の責任で事実を書くことになっています。ところが、私の原稿に対して「市長を批判している・・」ということから、編集委員会で検閲され内容が一部書き換えられてしまいました。私は弁護士と相談して訴訟を起こすところまで準備しましたが、話し合いを優先した結果、元の文章に戻されたことから一件落着となりました。
 日頃信頼をおいている議員仲間に対して、精神的にもとても苦しい話し合いをしストレスは限界まできました。

29年3月定例会の「議会だより」が5月号の広報と共に配布されてきました。(表紙)
  子どもの笑顔は愛おしいですね。いつの時代の子もこのような笑顔ができる社会を作りたいですね。
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(一般質問のページです)
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 この「検閲」事件の経験は、双方に良い経験となったと思っています。最新号21ページの誌面に31日間にわたる3月議会での議論が凝縮されています。編集委員の皆さんの努力にはいつも敬意と感謝をしています。

 一人一人が思ったことを自由に言える社会。高層マンション、少し低くしてほしいと地域社会で運動ができる社会。これらは物言えることを憲法が保障しているからです。
 ところが、現政権は憲法第9条、戦争の放棄、戦力は持たず国の交戦権は認めない・・このことを変えようとしています。先月旅立った母は戦前・戦中・戦後を生き抜いてきました。農家の長女だった母は兄を戦争で亡くし苦労した戦中、戦後の話をよく話してくれました・・。

色々な事を考え、思いながら暮らしていますが役所からの帰り道に大量の稲の苗を見ました。
 29年5月の風景①

 29年5月の風景③
 まもなく、長久手でも田植えが始まるんだな~。本当に平和な風景です。この風景がずっと続けられる世の中を今の時代は「積極的に守っていく」ことをしないといけない時期にきてしまっているようでなりません。

 ドイツのワイツゼッカー大統領が、第2次世界大戦終戦40年を記念する演説で述べたこの名言を私はこの頃よく思い出します。
  「過去に目を閉ざす者は、現在にも盲目になる」
 ナチス・ドイツによる犯罪を「ドイツ人全員が負う責任」だと強調し、歴史を直視するよう国民を促した言葉はドイツの戦争責任を語る際の模範となって今も生きています。

 日本は今、朝鮮半島を中心とした東アジア地域の不安定な中で自衛隊がアメリカ軍と併走できる国になりました。紛争や戦争状態に巻き込まれたときに「それは交戦権を認めよ!といった総理大臣の責任である」とは言えないのですよ。全国民に戦争責任はあるのですよと・・。
 ワイツゼッカー大統領のこの演説の意味を、今多くの人々に広めたい想いでいっぱいです。
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