先週、北中学校入学式で前北小校区自治会連合会長さんと一緒になりました。その帰り道、私たち女性議員3人は自治会やまちづくり協議会が3月議会でも議論になり長久手市の課題でもあることから前会長さんと長い立ち話をしました。そしてお借りしたDVDが「困った時はお互いさま」~孤独死ゼロ・大山団地の挑戦~です。
 私は鑑賞会の前に試写しました。
大山団地の挑戦②

東京都立川市大山団地は29の大小様々な形の建物に1,600世帯、4,000人が暮らしています。ETV特集でテレビ放送されたDVDは、年に一度の住民運動会の呼びかけから始まりました。
大山団地の挑戦①

大山団地の挑戦⑥

 軽トラの助手席からはマイクで「雨もあがったので運動会行います~」の呼びかけが、高層階の通路から「参加するよ~」と人々が手を振って応えます。
大山団地の挑戦⑦
雨もあがり始まった運動会には1,000人以上の住民がかけつけました。国籍も年齢も様々!
大山団地の挑戦⑤

大山団地の挑戦④

 自治会の加入率は立川市の平均加入率50%からすると100%という驚きの高さです。そしてもう一つの特徴は10年来「孤独死ゼロ」の団地です。自治会の運営はとてもきめ細かく、清掃日の朝は全員が参加します。車いすの住民も清掃はしなくても集まります。集合時間に来ない人は呼びにいき、出席をとります・・このような濃密なお付き合いに、住んでいる人は、煩わしさを感じず温かくて住みやすいと話します。
 日本で一番住みたいという大山団地、小さな村のような不思議な団地の「今」が59分の映像で流されました。
                    
 議員控室で午後から鑑賞会です。ところが、お昼過ぎに母が危篤という連絡が!上映会を済ませてから母のもとへかけつけようか迷いましたが、事前に議会事務局の職員が準備をしっかりと協力してくださっていましたから、私は安心して静岡県富士宮市に住む母のところへ娘と一緒に車を走らせました。
 娘は孫にあたりますが「おばあちゃんがいたからお母さんがいて、現在の私がいる。大切なおばあちゃんに会いたい。一緒に行くよ」と同行してくれました・・嬉しかったです。

 100歳まで生きる・・といって3月まで元気だった母が病院のベッドで息苦しそうに呼吸をしていました。目を閉じ、声をかけてもうなずいてくれない母・・。看護師さんから「耳は聞こえていますよ」と教えられ一生懸命母の肩や腕や足を触り、頬に軽く触れて声をかけ続けましたが午後10時45分永い眠りにつきました。
 母は私と姉の溢れる涙と一緒に病院から自宅へ帰りました。

 行年99歳。入院して3日目、医師からは既に老衰が始まっていると言われていたそうです。お母さん、大往生だったんだねと、冷たくなっていく母に声をかけました。
 母は大正8年生まれで、昭和、平成の時代を生き抜いてきました。生まれも育ちも富士宮市。
 約1世紀にわたり、雄大な富士山に抱かれ、富士山を仰ぎ見て人生を終えました。
 お母さん、ありがとう。本当にありがとう。お疲れ様でした。